水野美紀が“書く”ことにこだわる理由「人間のことを深く掘り下げたい」

2022/11/11 11:30

水野美紀(みずのみき)/ 1974年生まれ。三重県出身。2007年に自身が主宰する演劇ユニット「プロペラ犬」を旗揚げ。主な舞台出演作に、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出「グッドバイ」(読売演劇大賞最優秀作品賞)、栗山民也演出「ヘッダ・ガブラー」、蜷川幸雄演出「コースト・オブ・ユートピア」など。9月に子育てエッセー第2弾『水野美紀の子育て奮闘記 今日もまた余力ゼロで生きてます。』を上梓。(撮影/写真映像部・高野楓菜 ヘアメイク/面下伸一(FACCIA) スタイリスト/山下友子)
水野美紀(みずのみき)/ 1974年生まれ。三重県出身。2007年に自身が主宰する演劇ユニット「プロペラ犬」を旗揚げ。主な舞台出演作に、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出「グッドバイ」(読売演劇大賞最優秀作品賞)、栗山民也演出「ヘッダ・ガブラー」、蜷川幸雄演出「コースト・オブ・ユートピア」など。9月に子育てエッセー第2弾『水野美紀の子育て奮闘記 今日もまた余力ゼロで生きてます。』を上梓。(撮影/写真映像部・高野楓菜 ヘアメイク/面下伸一(FACCIA) スタイリスト/山下友子)

「余力ゼロで生きてます。」というのは、俳優・水野美紀さんの子育てエッセーのタイトルである。「そりゃあ俳優もやって、バラエティーにも出て、子育てもして、エッセーまで書いていたら仕方がないだろう」と、“余力ゼロ”を当たり前のこととして受け止める人は多いだろうが、実は水野さん、演劇ユニットの主宰者という顔も持っている。2007年に「プロペラ犬」を立ち上げ、12年には自身で脚本を手がけ、さらに16年には、脚本のほか演出も担当した。その初めて作・演出を手がけた舞台「珍渦虫」の上演中に妊娠がわかり、ずっと仕事中心で生きてきた日常の景色は一変した。

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「子供が生まれてからも、また創作をしたい思いはずっとありました。でも、いくら頭の中でいろんなことを想像しても、現実には、子育てに時間や体力のすべてを取られてしまって……。俳優業やバラエティーなら、呼んでいただいたところに行って、自分に与えられた役を全うすれば終わるのですが、舞台を作るとなると、私が主体になっていろんなことを進めていかなければならない。テーマとプロットを決めて、会場とキャストを押さえて、脚本を書いて、稽古して演出して……。そのすべてを自分が決めてやっていく余裕なんてまったくなかったんです」

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