荒川良々 映像の“ノリの軽さ”になじめず苦悩…救われた言葉とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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荒川良々 映像の“ノリの軽さ”になじめず苦悩…救われた言葉とは?

菊地陽子週刊朝日
インタビュー中、お酒を飲んだときの風間杜夫さんのモノマネも飛び出した々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

インタビュー中、お酒を飲んだときの風間杜夫さんのモノマネも飛び出した々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

荒川良々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

荒川良々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

 3月20から赤堀雅秋さん作・演出の舞台「白昼夢」に出演する荒川良々さん。個性派俳優として、舞台をはじめ多くのドラマや映画、CMなど多方面で活躍中だが、20代の頃には舞台と映像の違いに戸惑ったこともあったという。

>>【前編/荒川良々「有名になって『よっしゃー!』とか、思ったことがないです」】より続く

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「若い頃、テレビに出始めの頃は、右も左もわからなくて、『とにかく目の前の仕事を精いっぱいやらなきゃ』という感じでした。ただ、芝居を始めたのが舞台からなので、正直言うと最初は、映像の人たちのノリについていけなかった時期があったのも事実です」

 ドラマのクランクイン前の食事会で、荒川さんが当時出演していたCMの話題になったとき、「あのCM、おもしろいですね。今回のドラマも、あんな感じでお願いしますね~」などと言われただけで、そのノリの軽さに面食らったことも。要するに真面目なのだ。

「今なら、それもコミュニケーションを円滑にするための挨拶みたいなものだったとわかるんです。でも、ずっと舞台を経験してきて、ワンシーンでもそれぞれの意見をぶつけ合っていくものづくりに慣れていたので、瞬発力で対応していく映像の世界になじむのには、時間がかかりました。というか、今もまだなじめているとはいえないかもしれないですが(笑)」

 映像の仕事は増えていくものの、なんとなく胸の奥にしこりを抱えていた20代の荒川さんに、身近なスタッフがある助言をくれた。

「『なんか、現場にいるあなたが、全力を出しているように見えないんだけど。前に立っている人の場合、適当に仕事してソンするのは自分だからね』と言われたんです」

 映画やドラマの場合、どうしても大衆をターゲットにものづくりをする。どちらかというと癖の強いものが好きな荒川さんが、自分が好きなテイストに出会えることはあまりなかった。仕事をもらえるのは有り難い。この先も俳優を続けてもいきたい。どんな現場でも相応のやる気を保って取り組むために、荒川さんは、とにかく隅々まで現場を観察することにした。


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