猫といると喜びと発見がある。かわいいしぐさ、つぶらな瞳、そして思いもよらぬ不思議な行動。“猫といる”しあわせな生活を経験した人たちを紹介する。美術家の横尾忠則さんにもかつて15年ともに暮らした猫がいた。
* * *
横尾忠則さんと15年間ともに暮らしたタマ(享年15)。
著書『タマ、帰っておいで』には、生前の思い出や、亡くなったあとのタマへの想いなどが絵とともに綴られている。一つひとつの絵と文章に触れると、タマへのあふれるほどの愛情を感じる。
「この家はタマの家だからね。そして生まれ変わったら、また一緒の家族になろう」(本文から)
横尾さんの中でタマは生き続けている。(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日2020年12月18日号