平均年齢70歳の女性〝モンキーバスターズ〟猿から集落を守る (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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平均年齢70歳の女性〝モンキーバスターズ〟猿から集落を守る

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菊地武顕週刊朝日
左から、伊井さん、石村さん、木下さん(JA福井県美山支店提供)

左から、伊井さん、石村さん、木下さん(JA福井県美山支店提供)

 九州地方きっての繁華街、福岡県福岡市の天神地区に日本猿が出没! 市役所地下駐車場に逃げ込み、約48時間後に捕獲された。幸いなことに住民に負傷者は出なかったが、11月上旬には福岡県北九州市の住宅街で、5歳の男児が猿に襲撃された。腰を噛まれ軽症を負ったのだ。

 北九州市といえば、人口90万人以上の政令指定都市。にもかかわらず、猿が住宅街に下りてきて人を襲うとは。

「背後に山が迫る地形のため、猿が下りて来やすいのでしょう。餌やりをする人がいたり、犬や猫のペットフードを外に置いていたりするのも、猿を招く原因のようです。餌を奪おうとしたのか、猿が犬の上にまたがっているという目撃情報も入りました」(同市鳥獣被害対策課)

 各地に猿が出没するなか、農作物に深刻な被害が出ている福井県福井市計石町では、変わった対策が取られている。

 JA福井県美山支店の有志が、猿目撃の通報とともにモデルガンを持って出撃。威嚇射撃を繰り返して追い払う。その名も「モンキーバスターズ」。平均年齢70歳、3名の女性たちだ。

 リーダーの石村昌子さん(74)が語る。

「私の持っている銃は、40連発できるし、150発も出るらしいです。JAからは『当ててはいけない。威嚇射撃だ』と言われてますが、当てようと思っても当たるもんではないですね。猿はすごく早いから、10発も撃つ前にすぐに逃げてしまう。とにかく早い。それを追いかけて行って、また繰り返すんです」

 きっかけは、今春以降の猿被害の激増。同支店営農指導員・上都守一さんが説明する。

「一昨年までは、年に1~2回くらい山から下りてきた程度だったんです。でも去年くらいから悪化。今年になると、民家周辺に常駐しているといっていいくらい。猿が特に好きなのは、カボチャ、トウモロコシ、エダマメ。トマトもキュウリもタマネギも食べます。この秋、クリとカキは、ほぼすべて猿に食べつくされてしまいました」


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