山田美保子・放送作家、コラムニスト
山田美保子・放送作家、コラムニスト
1946年創業の老舗パン屋『パオン昭月』の「生クリームあんぱん」(税込み164円)は、甘さ控えめな餡に、あっさりした生クリームを使用。10~5月の季節限定人気商品。予約可能。『パオン昭月』 東京都世田谷区駒沢2-18-11(営業時間7~19時、日曜定休)
1946年創業の老舗パン屋『パオン昭月』の「生クリームあんぱん」(税込み164円)は、甘さ控えめな餡に、あっさりした生クリームを使用。10~5月の季節限定人気商品。予約可能。『パオン昭月』 東京都世田谷区駒沢2-18-11(営業時間7~19時、日曜定休)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、1946年創業の老舗パン屋『パオン昭月』の「生クリームあんぱん」を取り上げる。

【写真】芸能人定番の差し入れ!季節限定「生クリームあんぱん」

*  *  *

 10月は4月と並んで大きな改編があるゆえ、局によって微妙な差はあったものの、9月のテレビ局はバタバタしていた。

 特に目立っていたのは、ワイド番組のサブMCやコメンテーターの入れ替え。地方局にまで目をやると、長年番組に貢献してきた有名タレントの「卒業」が目立った。

 私がこの数年お世話になっている『バイキング』(フジテレビ系)は改編で『~MORE』とタイトルが変わり、3時間枠に。これまで坂上忍さんの横にいた榎並大二郎アナは夕方の『Live News イット!』に“お引っ越し”していった。

 そんな榎並アナが『バイキング』卒業週、スタッフや共演者に配っていたのはガム。「番組中、よく噛んでしまっていたので」選んだそうだが、小さな箱の表には番組ロゴ、裏には筋肉自慢の榎並アナのボディーが堪能できる写真入りの特注品で、榎並アナの精一杯の心遣いとセンスが感じられた。

 そして、水曜レギュラー卒業となった日、ホラン千秋さんが大量に差し入れてくれたのは、パンの激戦区とも言うべき世田谷区駒沢の超人気店、『パオン昭月』の季節限定商品「生クリームあんぱん」だった。

 近隣在住の芸能人が多いからだろうか。これまでにも里見浩太朗さん、ヒロミさん、くりぃむしちゅーの有田哲平さん、尾上松也さんらが差し入れとして利用していることでも知られている。

 軽めの生クリームと甘さ控えめの餡、生地が薄皮で小ぶりなので、差し入れてもらったなら、一度に最低でも二つは食べてしまう美味しさだ。

 他にも人気の惣菜パンが種類豊富に揃っているが、何と言っても一番人気は「生クリームあんぱん」。焼いたパンを一度冷やしてからクリームを詰めるという手間がかかっているうえ、高温だと生クリームが溶けてしまうので、10月から5月までの限定商品なのである。

著者プロフィールを見る
山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

山田美保子の記事一覧はこちら
次のページ