巨人の原辰徳監督(C)朝日新聞社
巨人の原辰徳監督(C)朝日新聞社
節分の鬼に扮したDeNAのソト=2月3日(C)朝日新聞社
節分の鬼に扮したDeNAのソト=2月3日(C)朝日新聞社

 セ・リーグ連覇を目指す巨人が首位を独走している。追いかける阪神、DeNAは爆発力がないため、逆転優勝する可能性は極めて低い状況だ。ただ、巨人はかつてのような巨大戦力にものを言わせて独走しているわけではない。原辰徳監督の采配やチームの総合力で白星を奪った試合が多く、実は補強しなければいけないポイントがいくつもある。

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 巨人の番記者はこう分析する。

「二塁の定位置が固定できず、先発投手もどうにかやりくりしていますが、絶対的な柱は菅野智之しかいません。フリーエージェント(FA)でヤクルトの山田哲人、中日大野雄大の獲得に動く可能性はありますが、それだけではないでしょう。日本で活躍している外国人は戦力として計算できる。一塁、外野も補強ポイントなので、リストアップしていると思います」

 一塁は今季復活した中島宏之がチーム最多の54試合でスタメン出場しているが、来年39歳を迎える。年齢を考えると、1年間レギュラーとして計算するのはリスクが伴う。

 また、外野も右翼が新外国人のパーラ―、若手成長株の松原聖弥を使うなど、固定できていない。パーラーは8月中旬に右ひざ違和感で登録を抹消され、9月18日に1軍復帰。打率2割8分、4本塁打とシュアな打撃が光るが、助っ人外国人として長打力に物足りなさが残る。

 そこで補強ポイントに合致するのがDeNA・ソトとロッテ・マーティンだ。ソトは2018、19年と2年連続で本塁打王を獲得。昨季43本塁打のうち、13本塁打は巨人戦で放っている。今季も打率2割8分、15本塁打をマーク。今季は2年契約の2年目でオフの去就が注目される。メジャーの球団からも高い評価を受けているが、ソト本人は日本での生活を気に入っているという。真面目な性格で一塁、二塁、右翼と複数のポジションを守れるのも強みだ。

 ロッテのマーティンはパンチ力のある左の長距離砲。来日2年目の今季は打率2割5分1厘、22本塁打とロッテの快進撃を支える中心選手として申し分ない活躍を見せている。

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