上皇さま、天皇陛下、愛子さま…時代とともに変化する「帝王教育と同級生」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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上皇さま、天皇陛下、愛子さま…時代とともに変化する「帝王教育と同級生」

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永井貴子週刊朝日#皇室
天皇ご一家 (c)朝日新聞社

天皇ご一家 (c)朝日新聞社

2019年8月、ブータンに滞在した秋篠宮ご夫妻と悠仁さま (c)朝日新聞社

2019年8月、ブータンに滞在した秋篠宮ご夫妻と悠仁さま (c)朝日新聞社

 岩倉、真田、明石──上皇さまが学習院に通っていた時代。皇太子さまの同級生といえば、名字を耳にすれば先祖がわかる同級生ばかりだった。昭和天皇の同級生の永積寅彦氏は、67人中、35人が華族だったと述懐している。教育掛の小泉信三は、「帝王学」として英国王ジョージ5世の伝記を選んだ。

【写真】ブータンに滞在した秋篠宮ご夫妻と悠仁さま

 やはり一貫して学習院に通った令和の天皇陛下の場合、同級生に狂言師の野村万之丞さんなどが顔をそろえるものの、「華族」の枠組みはすでに消えたあと。学習院時代、盆栽好きな少年だった徳仁親王は、「じい」とニックネームをつけられたが、小学生で大学教授に論語を学ぶなど「帝王学」を授けられ、和歌を友人に贈る少年だった。

 愛子さまが学習院に通う平成の時代には、さらに学習院の環境も変わった。

「元華族の家柄の学習院OBやOGのなかでも、子どもや孫は学習院に通わせないと口にする人たちが増えた」(旧宮家の関係者)

 メンバーも様変わり。愛子さまが通っていたリトミックの仲良しメンバーに政治家の親族の子どもがいたこともあった。家柄というよりは、雅子さまのママ友ネットワークでお友達が固まっていた。才媛と評判の愛子さまは、英語が堪能。学習院大学は文学部に進んだが、父徳仁天皇の影響か、スペイン語も選択した。原爆についても学び、先日も、蚕を大切に育てていることが公表された。天皇の娘である内親王として、黒田清子さんを思い起こさせるような、「王道」を歩んでいるともいえる。

 一方で、将来の天皇である悠仁さまの教育という重責を担う秋篠宮家は、別の道を歩んだ。眞子さま、佳子さまは、学習院からICUに進み美術、文化財研究などを学んだ。悠仁さまは、幼稚園からお茶の水女子大付属に入り、現在は中学2年生。高校からは女子高になるため、「高校受験」に挑戦することになる。秋篠宮家の教育は、本人の意思を尊重したものだが、「帝王学」は、地味にスパルタだ。悠仁さまは、幼いころから、ご両親と北海道から沖縄まで日本各地を訪問し、難所の槍ケ岳など登山経験も豊富だ。昨年は、私的旅行として秋篠宮ご夫妻とブータンを訪れた。山に登り、王室メンバーと交流。日本と文化のルーツの関係が深い、アジアの人びとと文化に肌で触れ、将来の天皇として学びを積む。

 時代とともに天皇や皇族の考えやスタイルも変化する。10年後は、どのような令和の皇室が築かれているのだろうか。(本誌・永井貴子)

週刊朝日  2020年8月14日‐21日合併号より抜粋


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