「僕は教祖型の監督。怖いと思えば怖いでしょう」大島渚の言葉 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「僕は教祖型の監督。怖いと思えば怖いでしょう」大島渚の言葉

このエントリーをはてなブックマークに追加
大島渚さん/映画監督 (撮影・石動弘喜)

大島渚さん/映画監督 (撮影・石動弘喜)

林真理子さん

林真理子さん

 今年連載25周年を迎える「マリコのゲストコレクション」では、作家・林真理子さんが数多くのゲストをお迎えしました。その中から、「勇気が出る言葉」を選りすぐり、振り返ります。今回は1998年2月13日号から、映画監督の大島渚さんです。

【林真理子さんの写真はこちら】

*  *  *
「愛のコリーダ」や「戦場のメリークリスマス」をはじめ、差別や犯罪、戦争など、社会の歪みに鋭く切り込んだ作品で国際的に評価された“世界のオオシマ”。作家・野坂昭如さんとの殴り合いエピソードなどでも知られ、破天荒なキャラクターが人気を集めました。病に倒れ、復帰直後にご登場いただいた対談では、明晰なしゃべり口調にマリコさんも胸をなでおろし──。

大島:僕の映画には、売れてる女優さんは出てくれないんですよ。僕は悪いことなんにもしてないんですけど、警戒するらしくて(笑)。大島の映画に出るとイメージを壊されちゃうんじゃないかという危機感を持つらしいんですね。

林:壊されてもいいじゃないですかね。いっぺんバラバラにされて、解体されてよみがえる……(笑)。

大島:みんながそう思ってくれればいいんですけど(笑)。しかし、根本的に、映画を作ること自体がすごく難しいんですよ。一本当たれば次の一本がすぐに撮れるけど、当たらないと次の一本を撮るには何年もかかります。そのときどきの力関係とか、内容とか、出演する俳優さんとか、いろいろな要素が関係してくるし。それを一人の人間がやるんだから、本来、監督って人知に余る仕事なんですよ。でも、やりたい人はやるんだよね。

林:映画監督ってほんとにおもしろくて、一度やったらやめられないってよく言いますよね。

大島:みんなやめないところを見ると、何かそういうものがあるんでしょうね。監督なりプロデューサーなり、自分の考えひとつで映画を作るというのは、万能の神になったような喜びがあるんですよ。

(中略)

林:大島監督というと、「朝まで生テレビ!」のイメージが大きいんですけど、「バカヤロー!」が聞けなくなって寂しいっていう方が多いですよね。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい