「ウイルスと共存する」 帯津医師が勧める考え方とは (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ウイルスと共存する」 帯津医師が勧める考え方とは

連載「ナイス・エイジングのすすめ」

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帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

※写真はイメージです (c)朝日新聞社

※写真はイメージです (c)朝日新聞社

 その見方からすると、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスもガイアの一員です。

 ウイルスを人類の敵だと考えるのではなく、同じガイアを共有する仲間だと受け入れる。そして、棲み分けをきちんとして相手の領分を侵さない。つまり、共存できる世界を作っていく必要があります。その過程では、残念ながらある程度の死者も出るかもしれません。

 人は恐怖にさらされると、自分を守ることを最優先して利己的になります。スーパーで食品などを買い占めるのは、利己的な行動そのものです。こういうときこそ、大きな視野に立ち返ることが必要ではないでしょうか。

 一人ひとりが自分の流儀で、ガイアとしての地球に思いやりを持つ。そういう余裕こそが必要だと思っています。

 中国の古典で、人生指南の書『菜根譚』(洪自誠著)に、こういう記述があります。

「自然にめぐってくる四季の気候が、暖かいと万物は生え育ち、寒いと枯れて死んでしまう。だから、人の心が冷やかだと、天から受ける幸福も少なく薄い。ただ心がなごやかで、熱意のある人だけが、その福徳も厚く、そのめぐみもいつまでも続く」(講談社学術文庫、中村璋八・石川力山=訳注)

 今こそ、心なごやかにウイルスに接するべきだと思っています。

週刊朝日  2020年4月17日号


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帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

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