映画評論家が全員最高点! 韓国社会の“ゆがみ”を描いたアカデミー賞候補作 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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映画評論家が全員最高点! 韓国社会の“ゆがみ”を描いたアカデミー賞候補作

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監督 ポン・ジュノ/10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開(一部先行公開あり)/132分 (c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

監督 ポン・ジュノ/10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開(一部先行公開あり)/132分 (c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

監督 ポン・ジュノ/10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開(一部先行公開あり)/132分 (c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

監督 ポン・ジュノ/10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開(一部先行公開あり)/132分 (c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

 2019年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、その後全世界で公開され各国で大ヒットした『パラサイト 半地下の家族』。全米のさまざまな映画賞でも作品賞、監督賞を次々と受賞しており、今年のアカデミー賞で台風の目になりそうだ。

【写真】『パラサイト 半地下の家族』の場面カットをもっと見る

 全員失業中。日の光も携帯の電波も弱い半地下住宅に暮らす貧しいキム・ギテク(ソン・ガンホ)と、妻と息子と娘の家族4人。一家はしがない内職で日々をつないでいた。

 そんなあるとき、長男ギウ(チェ・ウシク)が、ひょんなことからIT企業の社長パク・ドンイク(イ・ソンギュン)の娘の家庭教師の面接に行くことに。そこは高台に佇むモダンな大豪邸。偽造した大学在学証明書にさほど目を通す様子もなく、パクの美しい妻ヨンギョ(チョ・ヨジョン)は娘の部屋へギウを案内する。受験のプロである彼は、瞬く間に母娘の心をすっかりつかんでしまう。高給の就職先を見つけた兄に続き、妹ギジョン(パク・ソダム)も豪邸に足を運ぶのだが……。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
豪邸の金持ち一家に入り込み、寄生する貧乏家族のメゲない体質が笑えるブラック・ジョーク物、と見せて予想外の人物が出現。そこに加わるアクション。何でもアリの逞しさがいびつな韓国社会を語り、話の厚みになって圧巻!

■大場正明(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
格差の現実を視覚で強烈に印象づける対照的な空間の造形、ジャンルを縦断し予想もしない展開を見せる壮絶なサバイバル、俳優陣から忘れがたい振り切れた演技を引き出す演出など、どこを切ってもポン・ジュノ・ワールド。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
今年のわくわくナンバーワン映画に早くも出会っちゃったかもと言えるほど冒頭からクギづけ! 貧しい家族の機転の速さと裕福な家族の本当の姿。バランスが良くて、結末を先読みしようとも正解は出ない。結末残ります!

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
ケン・ローチ、是枝の両監督とは違う描き方で現代を痛烈に撃つ。今までのポン・ジュノ作品と違って完成度よりも伝えたいことが前面に出ていて、その点は「Us」と同じ。そのアクチュアルな気概から今観るべき作品の筆頭。

週刊朝日  2020年1月17日号


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