“文化遺産”級? キース・リチャーズの吸い殻を持ち帰った結果 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

“文化遺産”級? キース・リチャーズの吸い殻を持ち帰った結果

連載「RADIO PA PA」

このエントリーをはてなブックマークに追加
延江浩週刊朝日#延江浩
延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

ローリング・ストーンズのTシャツ

ローリング・ストーンズのTシャツ

 TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回はローリング・ストーンズの思い出について。

【写真】ローリング・ストーンズのTシャツ

*  *  *
 この夏、ロンドン、バルセロナ、ビルバオを旅したが、ヨーロッパでは老若男女、多くの人がザ・ローリング・ストーンズの「舌と唇」のデザイン、通称ベロTシャツを着ていた。

 1970年にミック・ジャガーが、まだ美術学校生だったジョン・パッシュにオーダーしたクリエイティブは、ロックの反骨精神を象徴するアイコンとして半世紀にわたって支持されている。ストーンズは今年、北米ツアーを敢行したが、黒のリムジンで初日会場のソルジャー・フィールドに乗り付ける姿がネットで拡散され、時代と世代をまたぐ世界市民的ロックバンドとしての存在感を再認識させた。

 ミックの唇からインスパイアされたとも言われるベロTだが、ミックの盟友といえばキース・リチャーズ。小学校のクラスメイトだった彼らは10代後半で再会するとチャック・ベリー談義で盛り上がり、19歳でデビュー。“ジャガー=リチャーズ”のコンビで、バンドの中核をなすようになった。アルバム「メイン・ストリートのならず者」という最高傑作を世に送り出し、70年代にリリースしたアルバムすべてがビルボード首位、「ローリング・ストーン」誌の表紙を飾るなど、史上最高のモンスターバンドになった。

 心臓弁の手術をしたミックに気を遣(つか)って、ツアー中はキースがタバコの煙を自動吸引する灰皿を使っているという話に、事業部時代、彼にインタビューしたことを思い出した。

 1995年、『ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン』での来日時、マイクと録音機をセットしたホテルオークラの一室に、革ジャンに細身の黒いジーンズのキースが現れ、ブーツの脚を組んで僕の肩に手を置いた。

 シルバーのアクセサリーが触れあう音はガラガラヘビを想像させた。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい