甲子園「伝令」たちの夏 彼らは何を心に留めていたか (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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甲子園「伝令」たちの夏 彼らは何を心に留めていたか

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緒方麦週刊朝日
前橋育英の伝令を務めた市川貴大(撮影/本誌・松永卓也)

前橋育英の伝令を務めた市川貴大(撮影/本誌・松永卓也)

富島の伝令を務めた小原大喜(中央)(撮影/本誌・松永卓也)

富島の伝令を務めた小原大喜(中央)(撮影/本誌・松永卓也)

「ピンチで出るので、守っている選手はつらいとき。焦りや不安を与えず、元気づけて活気を与えるように、笑顔で明るく行くことを心がけています」

 守備中は監督の背後に控え、「ここかなって自分も思ったところで監督と目が合う」と言う。試合は自慢の堅守が崩れ、想定外の4失策で敗れた。

「(甲子園での伝令に)特別感は感じなかった。普段通り、みんなに声をかけようと。(伝令は)相手や観客がどんなに盛り上がってても、動じちゃいけないと思います」

 初出場の富島(宮崎)は、特定の伝令係はいない。この日、大舞台でそれを務めたのは小原大喜(3年)だった。

 敦賀気比(福井)に追いついた直後の五回表、左翼手の失策で失点した場面でマウンドへ。バッテリーの間に入り、「1個ずつアウトをしっかり取っていこう」と浜田登監督の指示を伝えた。輪になった7人で気持ちをそろえ、ひと呼吸ついた。

 伝令で大事にしているのは、「伝えるだけじゃなく、笑顔ではつらつと」。試合は1―5で敗れたが、初めての夢舞台でもそれはやり遂げた。

「甲子園は、一つ一つのプレーへの反応が違った。応援も盛り上がりもすごかった。練習はきついけど、信じてがんばれば結果はついてくるので、後輩たちにはがんばってほしい」(本誌・緒方麦)

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