死者は34人に 京アニ放火殺人 一瞬で失われたアニメの“エリート”たち (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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死者は34人に 京アニ放火殺人 一瞬で失われたアニメの“エリート”たち

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田中将介、池田正史、多田敏男週刊朝日
燃えた建物の前で追悼する人たち (c)朝日新聞社

燃えた建物の前で追悼する人たち (c)朝日新聞社

京都アニメーションが手がけた映画「劇場版Free!」のポスター(撮影/田中将介)

京都アニメーションが手がけた映画「劇場版Free!」のポスター(撮影/田中将介)

 今回の事件を受けて、哀悼と支援の輪が国内外で広がっている。
 タレントでアニメファンの中川翔子さんは7月18日にこうツイートした。

「日本の大切なアニメーション文化を作る技術と心を持つ人材、日本の宝である存在。人の心や人生に光をくれる大切な仕事。本当に、あまりにも痛ましい大きな損失。言葉にならない」

 米アップルのティム・クック最高経営責任者も7月19日に、京アニは世界で最も才能のあるアニメーターたちの居場所だったとして、犠牲者の冥福を祈った。

「今回のひどい攻撃は世界的な悲劇です。京アニのアーティストたちの数々の作品は、世代を超えて世界中に感動を広めています」

 京アニの作品では、水泳部の男子高校生の友情を描いた映画「劇場版Free!─Road to the World─夢」が現在公開されている。事件を受けて、来年夏に公開予定だった新作の情報発信が中止になった。映画やテレビアニメの新作はほかにも計画されており、影響は深刻だ。

 八田英明社長は大変な状況のなかでも、ファンを意識して次のように語った。

「予定している作品もありますから、みんなの気持ちを大事にして、みんなで受け継いでがんばろうということでやっていければ。経営者としては、私たちの将来はなくしたくないと思います」

 事件発生から時間が経っているが、亡くなった人の身元の確認は進んでいない。行方不明の人の親族や関係者らはいまも悲しみに暮れている。今回の卑劣な事件が残した傷痕はあまりに深い。

(本誌・田中将介、池田正史、多田敏男)

週刊朝日  2019年8月2日号


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