巨人の岡本和真 (c)朝日新聞社
巨人の岡本和真 (c)朝日新聞社

 巨人の4番・岡本和真の調子が上がらない。

 ゲレーロ、ビヤヌエバと両助っ人が打撃不振で2軍降格しているだけに期待は大きいが、5月10日現在で打率2割6分4厘、8本塁打。今月は本塁打が1本だけで、4打点のみだ。

 スポーツ紙デスクは、こう分析する。「今はチームが首位を走っているので大事になっていませんが、岡本の状態が開幕から1カ月経っても上向かないのが不安材料です。前を打つ坂本勇人丸佳浩の活躍が目立つだけに、余計に力が入っているのかもしれません」

 プロ4年目の昨年は全143試合に出場し、打率3割9厘、33本塁打、100打点。22歳3カ月での打率3割、30本塁打、100打点達成はプロ野球史上最年少の偉業だった。

 今年は強引さが目立つ。8本塁打はシーズン換算で30本塁打ペースとはいえ、打率が伸び悩む。

 昨年は追い込まれた際にセンターから逆方向への安打が多くみられたが、今年はボール球に手を出して凡打するケースが目立つ。相手のマークが厳しくなっていることもあるだろう。34試合で12四球は少ない。昨年の出塁率は3割9分4厘だったが、今年は3割2分7厘と大幅に下がっている。

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