【隠れ疲労チェック】


□ 肌のかゆみが出やすい
□ 手のひらや指先の赤みが強い
□ 深夜ほど良い仕事ができることが多い
□ 最近、しみが目立つようになった
□ 頭痛持ちである
□ 以前は軽々持てたものも重く感じる
□ くるぶしがむくむ
□ 太りやすく、やせにくい
□ お風呂に入っても足先が冷える
□ 昔と比べて風邪が長引きがち
□ 朝、目の下が腫れている(クマがある)
□ 花粉症に悩まされている
□ フルーツをよく食べる
□ 肩こり、首のコリがある
□ 虫歯や歯槽膿漏など歯のトラブルがある
□ 他人に対してイライラが増えた
□ 自分の時間があまりない
□ 朝イチから全力で活動を開始する
□ 食事のタイミングが不規則
□ 職場やプライベートで人間関係に不満がある

チェック数が1~5個⇒「隠れ疲労」レベル1、6~10個⇒「隠れ疲労」レベル2、11~15個⇒「隠れ疲労」レベル3、16~20個⇒「隠れ疲労」レベル4
出典・『最高の疲労回復法』(杉岡充爾・著/大和書房)

「疲労が重なってくると緊張状態が続き、血流もホルモンバランスもどんどんくずれていきます。そして心臓の血管が極度に緊張した状態になったとき、突然血管が詰まって『疲労による心臓発作』が起きることもあるのです。隠れ疲労レベルが4だった方は早急な生活改善を検討してほしいですね。またレベル1だった方も決して安心はしないでください」

 疲労を回復していくには、ストレスと戦うホルモン「コルチゾール」が正しく分泌される生活を心がけてほしいと杉岡さんは言う。

「コルチゾールは腎臓の上に小さくのっている『副腎』という臓器から分泌されます。コルチゾールがたくさん分泌されるのは朝です。これは体を眠っている状態から起動状態に切り替えるために分泌されるのです」

 この分泌サイクルは、生物学的にはどんな人にも当てはまるという。ゆえに体にとって一番理想的なのは、「夜は早めに寝床に入り、朝になったらきちんと起きることです。そして毎日の寝る時間、起きる時間はなるべく一定に保ち、サーカディアンリズム(体内時計)が極端にくずれないよう心がけてください。夜更かしをして昼夜逆転の生活を続けたり、なんとなく体がだるいからと昼過ぎまで寝だめをしたりすると、コルチゾールは正しく分泌されません。そうなるとストレスも疲労もたまる一方になるので、気をつけてください」

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