津田大介「ドイツのヘイトスピーチ対策法のその後」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「ドイツのヘイトスピーチ対策法のその後」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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津田大介週刊朝日#津田大介
津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

ツイッターのロゴマーク。ソーシャルメディア事業者は、ヘイトスピーチへの対策強化を求められている (c)朝日新聞社

ツイッターのロゴマーク。ソーシャルメディア事業者は、ヘイトスピーチへの対策強化を求められている (c)朝日新聞社

 施行から半年がたち、それぞれのソーシャルメディア事業者から報告書がドイツ政府に出された。それによると、対応状況は次のようになっている。

(1)ツイッターは26万4千件の通報を受け、通報されたコンテンツの11%をブロックまたは削除。

(2)ユーチューブは21万5千件の通報を受け、通報されたコンテンツの27%をブロックまたは削除。

(3)フェイスブックは1704件の通報を受け、21%をブロックまたは削除。

 通報件数に対して実際に削除された割合は、どの事業者もそれほど高くない。嫌がらせ目的の通報などもあるからだろう。

 個別のケースを見ないと評価は難しいが、どの事業者も表現の自由と人権侵害対処のバランスで悩んでいることがうかがえる。ドイツ連邦司法庁は、今回の報告書を2020年の同法律の再評価に用いるそうだ。報告書を踏まえ、どのように運用されるのか、数年間は注目すべき状況が続く。

週刊朝日  2018年10月19日号


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津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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