「しっかり噛むと頭が良くなる」は本当? 咀嚼が認知症予防にも (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「しっかり噛むと頭が良くなる」は本当? 咀嚼が認知症予防にも

連載「「健脳」養生法――死ぬまでボケない」

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帯津良一週刊朝日#ヘルス#帯津良一
帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

写真はイメージです (c)朝日新聞社

写真はイメージです (c)朝日新聞社

 昔の人は噛むことと、脳への刺激を結びつけて、頭が良くなると言ったのです。これは認知症の予防にもつながります。

 そして、もう一つ重要なのが、脳内伝達物質の分泌です。

 脳生理学者の有田秀穂さん(東邦大学医学部名誉教授)によると、リズミカルによく噛むことにより、前頭前野からの3種類の脳内伝達物質の分泌がよくなるのだそうです。この三つはドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンです。

 ドーパミンは意欲をかき立て、ノルアドレナリンはストレスに対する反発力を強め、セロトニンは他人を思いやる共感力を高めると言います。また、うつを防ぐ効果もあります。これらは、脳の健康には欠かせない要素ではないでしょうか。よく噛むことは、やはり健脳につながるのです。

 だからといって、一度に何十回も噛もうなどと決めるのは考えものです。食事は噛むためにあるのではなく、食べることを楽しむためにあるのです。

 前回のシリーズ「養生訓」で紹介しましたが、貝原益軒は「す(好)ける物は脾胃のこのむ所なれば補となる」と語っています。好きなものは薬になるというのです。楽しんでよく噛む、これが大事だと思います。

週刊朝日  2018年10月5日号


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帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

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