試合終了後、金足農の吉田に「決勝では絶対抑えてくれ。ナイスピッチング」と声をかけた。吉田は「任せろ。ありがとう」と答えたという。

【日大三選手の金足農・吉田評】

金子凌「前日にピッチングマシンで対策をしたが、マシンとは大違いの球が来た」
木代成「甘い球を振っていこうとしたが、カウントを追い込まれて、向こうのペースになった。今日は変化球が多かった」
柳沢真平「高めの球をクルクルと振らないように気をつけた。まっすぐがいい印象だった」
中村奎太「逆方向におっつける打球を打とうと、ネクストバッターズサークルで球筋を見ていたが、自分のバッティングをさせてもらえなかった。さすがです」
飯村昇太「ピッチングマシンで打ち込んできたが、まっすぐの球が伸びてきた。ナンバーワン投手と言われるだけありました」
佐藤英雄「吉田君にリズムをつくらせたくなかったが、捕手として2点目は取られないように慎重にリードすべきだった。吉田君と対戦することで、いつもと違う地に足がつかずにプレーしていた。球場の雰囲気はいつもと違った」
大塚晃平「芯はとらえていたが、野手の正面に飛んでいた。ベンチでは、上から球をたたこうと指示が出ていたが」
高木翔己「低めのストレートはのびがあった。球の速さは感じなかったが、ストレートの質が違う。これがプロ注目の球の質だと思った」
広沢優「伸びが違います。脱帽です」
小沢優翔「最終回に代打で出させてもらえたのに、手が出せなかった。悔いが残る」
前田聖矢「内野安打は打てたが、まっすぐとスライダー、落ちるスプリットボール、すべてよかった」

(秦正理)

※週刊朝日オリジナル限定記事

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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