石田衣良と歩く池袋 『IWGP』20周年記念で「聖地巡礼」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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石田衣良と歩く池袋 『IWGP』20周年記念で「聖地巡礼」

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浅野裕見子週刊朝日

石田衣良さん(撮影/東川哲也)

石田衣良さん(撮影/東川哲也)

 一世を風靡した傑作小説が刊行されて早20年。変貌を重ねる魅力的な街を、作者とともに散策する。

【写真特集】石田衣良と編集部が厳選!池袋のおいしい料理&散策スポットをご紹介

 東京・池袋西口公園を中心に展開される大ヒット小説『池袋ウエストゲートパーク』(以下『IWGP』)。池袋に住むトラブルシューターのマコト(テレビドラマ版では長瀬智也)が、ストリートギャングらの力を借りて事件を解決する。第1作の刊行から20周年にあたる現在も続く人気シリーズだ。

 西口公園は東京五輪を前に、クラシックコンサートもできる野外劇場に生まれ変わる。今秋には先行撤去工事が始まるという。そんな折に改めて「舞台」を訪れた作者の石田衣良さんは、感慨深げだった。

「新人賞に『IWGP』を応募して受賞したことで、作家になれたわけです。その頃コピーライターとして働いていた事務所が市谷にあったので、暇なときには池袋に出ていました。新宿も渋谷も六本木も他の作家がたくさん書いていて、小説に出てこない繁華街は池袋と錦糸町くらい。土地勘があるので選んだんです。

 池袋に暮らす人の年齢層は多岐にわたっていますし、外国人もたくさんいる。ホームレスやヤクザもいる多様性に魅力を感じます。マコトのモデルは、小学・中学の同級生。彼の名も誠です。家がお風呂屋さんをやっていて広かったので、みんなでよく泊まりに行きました。先日クラス会があって誠君に久しぶりに会ったら、頭がすっかりピカピカになっていましたね。でも会社の若い子相手に『長瀬のモデルは俺だ』と言ってるんですって(笑)」

 時の長さを感じさせるエピソードだ。

「池袋には、20年前とまったく変わらない光景もあれば、タワーマンションが建つなど大幅に変わったところもあります。新旧入り交じった街で、時事的な話題を反映した事件の中に、親子の情愛や熱い友情といった、昔からある“情”を盛り込んだ作品を書き続けたいですね」

【IWGPゆかりの池袋の店】
■タカノフルーツパーラー池袋東武店
「野獣とリユニオン」に登場するこの店で、マコトはメロンジュースを飲んだ。今回のインタビューもここで行い、衣良さんはメロンを用いた季節限定のグラスケーキを食してご満悦だった

豊島区西池袋1‐1‐25 東武百貨店池袋店2階/営業時間:10:00~20:30L.O.(翌月曜が祝日でない日曜は~19:30L.O.)/定休日:東武百貨店に準じる


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