Q4 丹後由良 


1924(大正13)年開業。森鴎外の小説『山椒大夫』で知られる「由良」の地名は、風や波で砂がゆり上げられるという意味の「ユル」から変化したものとされています。当駅は奈具海岸や由良海水浴場に近いので、観光客の利用が多いです。

Q5 久美浜 
1929(昭和4)年開業。古くは海上交通の要所として栄えた久美浜とあって、明治時代の久美浜県庁舎を再現した堂々たる駅舎が立っています。「クミ」は「クマ(隈)」と同じく入り組んだ場所を意味し、久美浜湾の地形を表すものかもしれません。

Q6 網野 
1926(昭和元)年開業。白砂青松の景勝地、琴引浜を擁する網野とあって、駅舎は夏の海に浮かぶヨットをイメージしています。「網野」の由来は、垂仁天皇の皇子に白鳥を献上するため、当地で網を張った「白鳥伝説」にちなむといいます。

Q7 公庄 
1988(昭和63)年開業。利用者の少ない無人駅ですが、明治時代までは由良川の舟運業でにぎわったエリアです。地名の由来は、麻呂子(まろこ)皇子に仕えて鬼退治を果たした公庄氏で、その帰に脚気を患い当地にとどまったといいます。

Q8 栗田 
1924(大正13)年開業。古くは「久理陀(くりた)」といい、久理陀大明神の小社があったことに由来し、のちに「クンダ」に変化したといいます。駅の西方にある栗田峠からの景色は、天橋立が美しく見える「三大観」の一つです。

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