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内田春菊大腸がん闘病記 「私、人工肛門になっちゃった」

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週刊朝日

内田春菊(うちだ・しゅんぎく)/漫画家、小説家。代表作に漫画『南くんの恋人』。小説『ファザーファッカー』で直木賞候補、『キオミ』で芥川賞候補。俳優、ミュージシャンとしても幅広く活躍している

内田春菊(うちだ・しゅんぎく)/漫画家、小説家。代表作に漫画『南くんの恋人』。小説『ファザーファッカー』で直木賞候補、『キオミ』で芥川賞候補。俳優、ミュージシャンとしても幅広く活躍している

 2015年に大腸がんが発覚した、漫画家の内田春菊さん(58)。内田さんは昨年、がんによって肛門を失い、人工肛門を造設した。発覚から手術に至るまでのいきさつを語った。

【マンガ】漫画家・内田春菊 大腸がん闘病記はこちら

「大病したら、人は大きくなるっていうけど、私は大して変わらない(笑)。今はがんをネタにした漫画を絶賛執筆中です」

 漫画『南くんの恋人』や小説『ファザーファッカー』などで知られる、漫画家・小説家で俳優の内田春菊さん。あっけらかんと語る内田さんだが、大腸がんを患い、昨年4月に大手術をして、現在は経過観察中。しかも、若くして人工肛門(ストーマ)を造設するという身体の「大変化」を経験した。

「身近な人にがん経験者が多かったこともあり、がんについてはある程度知っているつもりでいました。でも、いざ自分ががんになってみると、本当に知らなかったことだらけでした」

 内田さんのがんが発覚したのは、2015年12月のこと。きっかけは血便だった。大腸がんのサインの一つとして知られるが、内田さんは自分ががんとは思いもよらなかったという。

「てっきり痔だと思ったんです。ほら、職業柄、座ってばかりいるし……」

 思い当たる節はほかにもあった。内田さんは、同年春から始めた糖質制限ダイエットにより、4カ月で10キロもの減量に成功。一方で、食事内容の大幅な変化で深刻な便秘が続いていた。出血が始まったのも、そのせいだと思っていたのだ。

 そこでクリニックを受診。念のため内視鏡検査をすると医師の様子がおかしい。

「すぐに大きな病院に行ってください。一刻を争います」

 医師の口ぶりから、暗にがん宣告を受けたようなものだった。

 内田さんは、24歳、20歳、17歳、15歳と4人の子供を持つシングルマザー。その日は、ショックと内視鏡検査の安定剤の影響とが相まって、ぼんやりとして帰宅。子供たちにすぐに、「私、がんみたい」と報告した。そのとき、3番目の娘(17)が、不安そうにこう問うたのを覚えている。


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