“兄殺し”金正恩を狙う側近 「本能寺の変」で北朝鮮崩壊 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“兄殺し”金正恩を狙う側近 「本能寺の変」で北朝鮮崩壊

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2017年の新年を迎えて李雪主夫人らと平壌・錦繍山太陽宮殿を訪問した金正恩氏=朝鮮通信 (c)朝日新聞社

2017年の新年を迎えて李雪主夫人らと平壌・錦繍山太陽宮殿を訪問した金正恩氏=朝鮮通信 (c)朝日新聞社

 金正男(キムジョンナム)氏(45)は2012年以降、金正恩独裁を脅かす危険分子として「暗殺リスト」に入ったにもかかわらず、なぜ、今まで「処刑」されなかったのかは、謎だ。

 本人が政治的な動きを控えたことと、北朝鮮本国で正恩(ジョンウン)体制が強化されたことで、体制にそれほど脅威にならないと見なされたのだろう。だが、今やそうした余裕がなくなってきているのではないか。それを裏付けるのが、「粛清」の拡大である。

 もともと独裁体制は、徹底した恐怖支配の下でしか存続できないものだ。利益を享受する人間より、そうでない人間のほうが圧倒的に多い社会では、権力は常に下からの反発の圧力を受ける。それを抑えるためには、刃向かう人間、あるいは刃向かいそうな人間を徹底的に排除するしかない。

「実際、北朝鮮の権力者は、初代の金日成も、2代目の金正日も、党や軍などの内部で徹底的な粛清を行い、自身の脅威になり得る実力者をことごとく処刑してきた。3代目の金正恩も、その独裁維持のセオリーをそのまま踏襲している」(韓国当局)

 政権2年目で叔父の張成沢氏を処刑したことがその典型例だが、それ以外にも、処刑された政権幹部は多い。

 ここ数年でみても15年1月には辺仁善・軍作戦局長、同年4月には玄永哲・人民武力部長、同年5月には崔英健・副首相、16年7月には金勇進・副首相が処刑された。

 韓国当局によれば、金正恩氏が政権を握った後に粛清された幹部は、12年には3人、13年に約30人、14年には約40人、15年には約60人という。


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