映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」12月19日からシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー「エデンの東」の試写で衝撃を受けた若手写真家デニス・ストックは、ジェームズ・ディーンに密着撮影を持ちかける――。若き俳優と写真家の2週間を描く。監督/アントン・コービン、出演/ロバート・パティンソン、デイン・デハーン(112分)
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映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」
12月19日からシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

「エデンの東」の試写で衝撃を受けた若手写真家デニス・ストックは、ジェームズ・ディーンに密着撮影を持ちかける――。若き俳優と写真家の2週間を描く。監督/アントン・コービン、出演/ロバート・パティンソン、デイン・デハーン(112分)

「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」――。たった3本の映画に主演し、スクリーンに鮮烈な姿を刻んだジェームズ・ディーン。最後の映画の完成直前に、交通事故でこの世を去ってから、60年が過ぎた。

 世代を超えたアイコンとなった彼の魅力にいち早く気づいた男がいた。写真家集団マグナム・フォト所属のデニス・ストック(1928~2010年)だ。

 ストックはディーンを追って故郷のインディアナ州などを旅する。演じることに純粋であるがゆえに周囲と衝突するディーンと、人々にインパクトを与える写真を撮りたいと焦りを感じるストック。映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」では、彼らの知られざる邂逅が丁寧に描かれる。

 一人は24歳で急死してカリスマとなり、もう一人は81歳まで生き、数々の写真を残した。若きストックが印画紙に焼き付けたディーンの姿は、今もなお色褪せぬ輝きを放ち続けている。

映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」公式サイトhttp://dean.gaga.ne.jp/

週刊朝日 2015年12月25日号