大山のぶ代 夫が認知症激白「今もドラえもんの声です」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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大山のぶ代 夫が認知症激白「今もドラえもんの声です」

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78歳とされていた大山さんの年齢が81歳だったことも明かされた (c)朝日新聞社 

78歳とされていた大山さんの年齢が81歳だったことも明かされた (c)朝日新聞社 

 衝撃の告白だった。

 5月13日、「ドラえもん」の声優を26年間務めた大山のぶ代さん(81)が認知症になっていたことを、夫の砂川啓介さん(78)がラジオ番組で公表した。砂川さんは15日、取材に応じた。

 砂川さんによれば、大山さんがアルツハイマー型認知症と診断されたのは2年ほど前。今話したことを忘れるような状態で、外出をほとんどせず、自宅で投薬治療を受けながら暮らしているという。「イメージを壊したくない」と公表を控えてきたが、砂川さんもストレスからか胃がんを発症。友人の毒蝮三太夫氏から「公表したほうが楽だ」とアドバイスされたこともあり、公表を決意したという。

「私が病気を公表したことも、わかっていないと思う。『ドラえもん』はテレビで普通に見ていますが、自身が演じていた記憶があるのかわからない。以前は姉や母のような存在だったけど、完全に子どもになっている。愛おしさのようなものを感じています」(砂川さん)

 計算問題などのリハビリは本人が嫌がってあまり続かなかったというが、砂川さんは症状の進行を防ぐための努力をしている。

「音楽で症状が安定すると聞き、仲間を呼んでカラオケをやった。いつも絶対自分は歌わなかったのに一緒に歌いだして、表情も豊かになってきた。悲しい歌を聴いて泣くこともある。ここ1週間は顔色も良く、笑ったり、『おはようございます』と僕の部屋を訪ねてきたり。少し戻ってきている感じがする」(同)

 最近は砂川さんがつくったCDの中で、曲紹介のためのコメントを吹き込んでもらったという。

「特に言わなくても、自然とドラえもんの声になっていた。何度も同じことを言ってしまうけど、なんとかきちんと(世に)出せる声は取れた。(仕事は)大変だろうけど、またやろうとすればできるのかなとは思います」(同)

 在宅の認知症治療に詳しいたかせクリニックの高瀬義昌理事長がこう語る。

「薬とケアがうまくマッチすれば、歩けなかった患者が歩けるようになるなど、症状が改善した例もある。同じ目の高さで話しかけるなど、周囲のちょっとした対応でも全然違ってくる。仕事など社会的活動も周囲の協力などがあればできる範囲で続けたほうが、進行の予防に役立ちます」

 日本中の子どもに夢を与えたあの名調子を、もう一度聞いてみたい。

(本誌取材班=一原知之、小泉耕平、牧野めぐみ、山岡三恵/今西憲之、黒田 朔)

週刊朝日 2015年5月29日号


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