わき汗が止まらない 保険が使える治療方法とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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わき汗が止まらない 保険が使える治療方法とは?

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週刊朝日#病気

 夏が近づくと誰もが気になる、汗と体臭の問題。人と会ったり、大勢の人の目にさらされたりする職業の人には特に深刻だが、本人が気にするほどではないことも多いという。多汗症とわきがは別の病気だが、汗を抑える治療がわきがに有効なこともある。

 東京都在住の会社員、橋詰真梨さん(仮名・24歳)は、子どものころから汗かきの体質だったが、20歳のときからわき汗が止まらないことが気になりだしていた。白い服を着たときに汗ジミが目立ち、制汗剤を使っても一向によくならず嫌な思いをしていた。インターネットで調べ「多汗症」のことを知り、近所の皮膚科で相談した結果、診断は「腋窩多汗症(えきかたかんしょう=わき汗)」だった。

 わき汗は、正式には原発性局所多汗症のなかの腋窩多汗症という。精神的に緊張するなど、何らかの理由で交感神経が失調すると、体温調節のための発汗の役割を果たすエクリン腺から過剰に汗を放出する症状だ。頭部、顔面、手のひら、足、そしてわきの下によく見られる。先天性の場合が多く、幼少期から汗をかきやすいが、思春期を過ぎて汗を意識しだすと症状が強くなることも多い。

 腋窩多汗症の標準治療は塩化アルミニウムの塗り薬が第一選択だ。初めは毎日わきに塗り、効果が出れば回数を減らして続ける。約8割の患者はよくなるが、この治療では橋詰さんの症状は改善しなかった。

 そこで、第二選択であるボトックス治療を受けた。この治療は健康保険が使え、汗腺の働きを抑えるA型ボツリヌス毒素製剤をわき汗の範囲に10~15カ所ほど注射する治療だ。通常は、この治療を一度受ければわき汗はほぼ改善し、4~9カ月は汗が止まる。しかし、橋詰さんはそれでもわき汗を抑えられなかった。


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