室井佑月 「こんな切ないこと、子供にいわせるんじゃねぇ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月 「こんな切ないこと、子供にいわせるんじゃねぇ」

連載「しがみつく女」

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 漏れつづける福島第一原発の汚染水。夏休み、沖縄旅行へ行った作家の室井佑月氏は、中学生の息子とこんな話をしたという。

*  *  *
 夏は海っしょっ!

 去年は息子の中学受験で旅行に行けなかったもんだから、今年は沖縄へ行って遊びまくってきた。シュノーケリング、ダイビング、パラセーリング、ジェットスキー。日没を眺めながら飲む酒も美味い。美味いんだけど……。

 夕方になると、息子とともにどちらからともなく、福島第一原発の話となった。

 報道によると、毎日700トンの汚染水が発生し、うち300トンは海に流れ、400トンはタンクなどに保管しているとか。毎日、700トンの汚染水ってどんなよ? 想像もつかない。

 壊れた原発は冷やさなきゃいけないと、とにかく水をぶっかけた。すると、汚染水が出てきてしまうので、水が循環するシステムを造るといっていた。でも、上手くいかなかった。さらに地下水も流入して、汚染水は増えつづける。

 そこで、汚染水から62種類の放射性物質を除去できる、新装置「アルプス」なるものが登場した。しかし、試運転中にタンクから水漏れした。ま、それからも汚染水の問題が日々深刻になっているのだから、それも上手くいかなかったのね。で、この先は、地下水の流入防止策として地盤を凍らせる「凍土遮水壁」しかない!みたいにいわれている。建屋周囲の地下の土を凍らせ壁を造るんだとか。


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