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美智子さまは背もたれを使わない? 深刻な“職業病”の症状

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週刊朝日#皇室

2012年1月の新年祝賀の儀の皇后さま(代表写真) 

2012年1月の新年祝賀の儀の皇后さま(代表写真) 

 皇后美智子さま(78)が10日、「頸椎(けいつい)症性神経根症」のため、急ぎ公務を取りやめた。宮内庁は「検査結果を見て復帰時期を決める」と発表しているが、身近な関係者によると、とてもおつらそうなご様子で、病状は深刻だという。

 皇后さまは、天皇陛下と公務に訪れる際、目的地に到着すると、御料車の後部座席から先に立って、さっそうと降り立つ。そして、深々と頭を垂れて、奥の座席の天皇陛下が降りるのを待つ。それは、ご夫婦であっても、「一線を画した存在」として、天皇陛下に接している皇后さまの敬意を垣間見る瞬間だ。ところが、最近、そのご様子に異変が見られたという。

「皇后さまがなかなか車から出てこられないのです。到着のご様子を見ようと待っていた記者は皆、『あれ、どうされたのかな』と、心配しました」(宮内庁記者)

 それからほどなくして、今回の公務お取りやめの発表があった。宮内庁が発表した皇后さまの病名は「頚椎症性神経根症」。慶応義塾大学医学部准教授(整形外科)の松本守雄医師は、この病気をこう解説する。「加齢によって変形した骨に神経根が圧迫されて、首や肩に痛みやしびれが起きる病気です。痛み止めを飲み、カラーをつけて安静にします。それでも治らなければ、神経ブロックをすると9割が治ります」。

 皇后さまが初めてこの病気と診断されたのは2005年。いったんよくなったが、その後も断続的に痛みにさらされ、時折、公務を取りやめている。さらに今回は腰椎(ようつい)にも変形による変化があり、歩行の際に力が入らないような症状もあるという。松本医師は解説する。「力が入らないというのは心配な症状です。頚や腰で神経の圧迫が強くなると、麻痺(まひ)のため、立つことや歩行が難しくなることもあります。こうなると手術が必要になることもあります」。

 宮内庁関係者も顔を曇らせる。「力が入らないご様子は、はっきりと原因がわからない。1週間ほどご静養いただき、その間に検診を受けていただく予定です。お疲れだけだといいのですが」。

「お疲れ」の原因は、相変わらずの「過密スケジュール」によるものだ。この1カ月ほどの間、79歳の天皇陛下と78歳の皇后さまは「半分ほどの年齢の職員や記者が悲鳴をあげている」(同)というほどの激務だった。5月20日から、公務の取りやめが発表になった6月10日までの間だけをみても、皇后さまの予定が入っていないのは1日だけ。ちなみに天皇陛下はすべての日に予定が入っている。

 5月25日から27日は植樹祭で鳥取へ。29日にはインドの首相と昼餐(ちゅうさん)会、6月3日にはアフリカ開発会議出席の各国首脳夫妻を招いてお茶会、7日には国賓として来日したフランス大統領の歓迎行事や晩餐(ばんさん)会を開催、と国の外交に関わる重要な行事も続いた。9日には皇太子ご夫妻のご結婚20年の内宴もあった。

「両陛下は、どんどんスケジュールを入れることを望まれるのです」と宮内庁幹部は話すが、ご年齢を考えると、超過スケジュールであることは間違いない。

「そもそも、皇后さまの症状の悪化は、長年その務めを果たしてきた『職業病』なのです」(宮内庁関係者)

 具体的には、どういうことなのか。松本医師はこう話す。「頸椎症性神経根症は、頭をまっすぐ上げ、姿勢を正していると痛みが強くなることがあります。痛いときは首を曲げたり、横になったりするのが望ましい」。

 ところが、別の宮内庁記者が明かす。「皇后さまを取材していて驚かされるのは、公務のため、訪問先に到着された際、お着物でもお洋服でも、お召しものの背中に、しわが寄っているのを見たことがない、ということです。他の女性皇族は、正面はきれいでも、後ろ姿は、しわが寄っていることも少なくありません。皇后さまは人目に触れない車の中でも、常に背筋を正し、背もたれに寄りかからないのではないでしょうか」。

週刊朝日 2013年6月28日号


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