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中沢新一、内田樹が認める27歳・数学研究者の覚悟

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週刊朝日

森田真生(27) 独立研究者1985年、東京都生まれ。2010年、東大理学部数学科卒。同年、福岡県糸島市に数学道場「懐庵」を開く。数式や記号の知識がなくても数学を楽しめる「数学の演奏会」等、講演活動も開始。専門は「圏論」。武術家の甲野善紀氏や、中沢新一氏、内田樹氏ら知識人との親交も深い。「数学者には問題を解くタイプと問題を作るタイプがいて、僕は後者になりたい。数学の概念を拡張するのに興味がある」。この春、京都に拠点を移した(撮影/写真部・東川哲也)

森田真生(27) 独立研究者
1985年、東京都生まれ。2010年、東大理学部数学科卒。同年、福岡県糸島市に数学道場「懐庵」を開く。数式や記号の知識がなくても数学を楽しめる「数学の演奏会」等、講演活動も開始。専門は「圏論」。武術家の甲野善紀氏や、中沢新一氏、内田樹氏ら知識人との親交も深い。「数学者には問題を解くタイプと問題を作るタイプがいて、僕は後者になりたい。数学の概念を拡張するのに興味がある」。この春、京都に拠点を移した(撮影/写真部・東川哲也)

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 従来の“研究者”という枠を飛び越え、知のフロンティアに立つ若き才能たち。いま、彼らが新しい風を巻き起こしている。その中の一人、独立研究家・森田真生(まさお・27)さんは、武術家の甲野善紀氏や、中沢新一氏、内田樹氏ら知識人との親交も深い。

【AERAに掲載された写真はこちら】

「数学とは、自分で“わかった”という体験をすること。自分が正しいと思うまで納得しない姿勢が大切です」

 森田さんの講演会には文系の人や女性も多い。岡潔から南方熊楠、荒川修作の思想へと縦横無尽に話題が飛び、生命の不思議にも思いを馳せる。ジョークを交えながら話す姿は、いわゆる“研究者”というイメージとは違う。

 文系だった森田さんが数学を始めたきっかけは、「言葉で世界を変えられるか」と知人に聞かれたことだった。「言葉で変えるには宗教家にでもならないといけない。僕には無理。でも、数学を通してならできると思ったんです。意味体系の“蝶番(ちょうつがい)”を書き換え、概念を変えることで世界は変わる」。

 講演活動を始めて約2年。最近、向かうべき方向性が見えてきたという。

「運命の問題に出会ってしまったんです。今はそれと格闘したい。どうやって食べていくんでしょうね(笑い)」

 覚悟した者だけが持つ存在感がある。

週刊朝日 2012年12月14日号


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