雨の翌日のゴルフや雨の日当日のゴルフでは、ボールがぬかるみにハマってしまうことがよくあります。

そのまま打って、2打3打と打数を重ねてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。

自然と向き合ってプレーするゴルフでは仕方ないこととはいえ、ぬかるみがスコアに影響してしまうのは避けたいものです。

そこで今回はぬかるみでの正しいボールの打ち方や、救済を受けられるパターンについて解説します。

ぬかるみでスコアが影響を受けないように、正しい打ち方をマスターしましょう。

ぬかるみ時の正しい打ち方のポイント

前日や当日も天気によって、ゴルフ場でぬかるみができてしまうことは多々あります。ボールがぬかるみに入ってしまったとき、ハマらないようにするための正しい打ち方を紹介しますので、ラウンドする前に覚えておきましょう。

■上の番手のクラブで打つ

ぬかるみからボールを打つときは、本来使いたいクラブよりも必ず上の番手のクラブで打ちましょう。ぬかるみから正しいスイングで打てたとしても、通常の状態よりは飛距離が出ません。

また番手の低いクラブで力いっぱい打とうとすればミスしてしまう可能性が高くなります。番手の大きいクラブを軽く振れば、ミスする確率を下げながら飛距離を出すことができます。

■グリップを短くしっかり握る

通常時はグリップを軽く握るのがポイントですが、ぬかるみにハマった場合、軽く握った状態だとぬかるみで抵抗がかかるので、手首が負けてしまいます。

ぬかるみの抵抗に負けないようにするためには、グリップをいつもよりしっかり握りましょう。またクラブを長く持ってしまうと手首に負担がかかって抵抗に負けてしまうので、短く持つことも重要です。

■薄く削るように打つ

通常時はトップしないようにボールを打つことが重要です。ただぬかるみで同じように打ってしまうと、泥が絡んでしまうのでボールが飛びません。

ぬかるみでボールを打つときは、ボールを薄く削るような意識で打ちましょう。芝ごと刈り取るように打ち込むと打数がかさんでしまう可能性が高くなります。

■フルスイングしない

ぬかるみにハマっても飛距離を出したいと思ってしまうものですが、ぬかるみでフルスイングすると、ミスする確率が高くなってしまいます。ぬかるみで打つときは、飛距離よりもコントロールを意識して、ハーフスイングで打つようにしましょう。

救済を受けられるパターンとは

ぬかるみにボールが入ってしまった場合、救済を受けられることがあります。それが「カジュアルウォーター」です。

カジュアルウォーターは雨でできたぬかるみのように一時的にできてしまった水溜りのことを言います。ウォーターハザードのから水が溢れて水溜りができている場所もカジュアルウォーターです。

スタンスを取る前後に見えるカジュアルウォーターにボールが入ってしまった場合、ペナルティなしで救済が受けられます。この場合はカジュアルウォーターがない場所から1クラブ以内の場所にボールをドロップできます。ボールがあった場所からホールに近づかない場所であることもドロップする場所の条件です。

またカジュアルウォーターに入ってしまったボールをドロップするときは、拾い上げたボールについている泥を拭き取ることもできます。泥を落とさずそのままショットすると、泥がボールの軌道に影響してしまいますから、拾い上げた際に泥がついていれば必ず拭き取るようにしましょう。

土を踏まないと水が滲み出さないようなぬかるみや、雨やハザードの水で土が柔らかくなった程度の場所は、カジュアルウォーターとは認められません。その場合は前章で紹介したぬかるみでの正しい打ち方でボールを打ってください。

打ったボールの再ドロップが認められるケース

カジュアルウォーターから救済を受けた場合、カジュアルウォーター外にドロップして救済が受けられますが、以下の3つのケースに当てはまる場合は、再ドロップが認められます。

・ボールが落下したところから、2クラブレングス以上転がってしまったとき

・ボールがニアレストポイントよりホールに近づいたとき

・ボールがハザードに転がったとき

この場合は再ドロップが可能です。

ぬかるみはカジュアルウォーターならペナルティなしで救済が受けられる

今回紹介したように、ぬかるみがカジュアルウォーターと認められる場合はペナルティなしで救済が受けられます。ただカジュアルウォーターではない場合はその場から打つことになりますので、正しい打ち方を頭に入れておきましょう。

ベストコンディションでゴルフを楽しむためには、ゴルフ前日や当日の天気がいいに越したことはありません。ただ屋外でプレーするゴルフは自然とうまく付き合うのも鉄則です。ゴルフ前日や当日の天気が気になる場合は、tenki.jpの全国のゴルフ場の天気を活用しましょう。全国のゴルフ場の天気ならゴルフ場の天気がピンポイントでわかるので、当日に万全の準備と対策ができます。