誰がいつ決めたのかは不明ですが、10月11日は「ウィンクの日」です。TwitterやInstagramなどのSNSには「#ウィンクの日」というハッシュタグがあるくらい、広く知られており、毎年10月11日になるとウィンクをした写真がたくさん投稿されます。

そこで今日は、なぜ10月11日がウィンクの日になっているのかについて解説し、知るとついウィンクをしたくなる雑学も合わせてご紹介します。言葉で上手に想いを伝えられないという人は、ぜひウィンクの使い方をマスターして、目で語れるようになりましょう。

10月11日は「ウィンクの日」
10月11日は「ウィンクの日」

女子中学生のおまじないから始まったウィンクの日

10月11日はウィンクの日(オクトーバーウィンク)です。これは10と11をそれぞれ時計回りに横に倒すと、ウィンクしているように見えることから、この日が「ウィンクの日」となりました。ただし、日本記念日協会に登録されているわけではなく、誰が制定したのかは不明です。

10月11日の朝、起きてすぐに好きな人の名前の数だけウィンクすると、好きな人に想いが届くというおまじないがあり、これが女子中学生の間で流行ったことから、ウィンクの日として定着しました。

きっとたくさんの女子中学生が、この日のためにウィンクの練習をしたことでしょう。なんともかわいらしい話です。おまじないですので、もちろん中学生だけのものではありません。気になる人がいるのであれば、ぜひ試してみましょう。

送った相手に「届いた?」と聞いてみるのもいいかもしれません。相手がウィンクの日だと知っていれば「届いたよ」と返ってくるはず。「何が?」と返ってきたら……また1年後に挑戦してください。

ウィンクの日の由来は中学生のおまじないが始まり
ウィンクの日の由来は中学生のおまじないが始まり

海外ではちょっとした挨拶や合図でもウィンクする

「A nod is as good as a wink」という英語のことわざがありますが、直訳すると「うなずきはウィンクと同じ」となり、ことわざとしては「以心伝心」という意味になります。欧米ではこのように、同意の気持ちを伝えるときや、ちょっとした合図などでもウィンクが使われます。

日本ではウィンクというと「好意を伝える行為」と考える人も多いため、海外でウィンクされるとドキドキしてしまったという話をよく聞きますが、必ずしも好意を伝えられたわけではないので勘違いしないように気をつけましょう。

もちろん、好意を伝えるときにもウィンクを使います。イタリアに旅行したことのある女性なら、街を歩いていると、向かいからやってくるイタリア人の男性にウィンクされたことがあるかと思います。ほんの少しでも好意があればウィンクしますし、男性が男性にウィンクすることもあります。

国によってもウィンクの使い方が違ってきますが、共通しているのは「あなたの味方です」という想いが込められていることです。そう考えればウィンクもそれほど恥ずかしくないですよね。最初は不自然になりがちですが、こういうのは繰り返していると慣れていきます。

日本人には使いづらいかもしれませんが、身近に外国人の友人がいるなら積極的にウィンクを活用してみましょう。

欧米ではウィンクはコミュニケーションのひとつ
欧米ではウィンクはコミュニケーションのひとつ

ウィンクができる人とできない人の違い

ウィンクを活用してみたいと思っても、日本人にはウィンクができる人とできない人がいます。これは目の周りの筋肉がどれだけ発達しているかも関係していますが、実は自分のルーツによっても変わると言われています。

最近の研究では日本人のルーツには縄文人と弥生人の2タイプあることがわかっており、弥生人の遺伝子が強い人はウィンクが苦手とのこと。もちろん、弥生人の遺伝子が強いからといって、ウィンクができないというわけではありませんが、そのような傾向があるということは豆知識として覚えておくといいでしょう。

また、私たちのまぶたは左右の脳から同時に司令が出ている(電気信号が送られる)関係で、片方だけ閉じるというのが構造上難しく、片方を閉じようとするとどうしてももう片方のまぶたも閉じてしまいます。とはいえ筋肉の運動ですので、練習次第ではほとんどの人がウィンクをできるようになります。

【参考】

第1回 「アジア人の人類史から見た日本人の二重構造」

ウィンクのできる人?できない人?

日本人は遺伝的にウィンクが苦手な人と得意な人がいる
日本人は遺伝的にウィンクが苦手な人と得意な人がいる

ウィンクの練習方法

練習1.片目を手でおさえて開けたままにして、もう一方の目でまばたきをする

練習2.両目を閉じてから片方の目を開く

これを繰り返していると表情筋が鍛えられ、ウィンクが上手になります。最初はどちらもスムーズにはできないかもしれませんが、これは筋トレと同じです。コツコツ練習を繰り返していれば、いつかできるようになるので、根気強く挑戦してみてください。

またウィンクをするときに、口角を上げておくとまぶたの閉じる量が減るのでウィンクしやすくなります。口角が上がると笑顔にもなるので一石二鳥です。どうしても上手くできないときのポイントとして覚えておきましょう。

ウィンクができるようになることで、表現力が豊かになりますし、海外の人ともコミュニケーションを取る手段が増えます。練習を続けて、周りの人を笑顔にできる素敵なウィンクを身につけましょう。

ウィンクを身につければコミュニケーション力がアップする
ウィンクを身につければコミュニケーション力がアップする