名台詞「…雨の中の涙のように。終わりの時が来た」の名優ルトガー・ハウアーさんが亡くなりました 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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名台詞「…雨の中の涙のように。終わりの時が来た」の名優ルトガー・ハウアーさんが亡くなりました

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いつの時代も気になる未来世界

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ロボット・レプリカントの反乱は起きるのでしょうか

ロボット・レプリカントの反乱は起きるのでしょうか

例年より梅雨明けが遅かった日本列島。関東地方では梅雨明けとほぼ同時に8月に突入、まだ身体も心も夏の準備ができないまま、急ぎ足で夏が到来したような気がします。
ちょっと立ち止まって7月を振り返ってみると…様々なニュースや事件がありましたね。日本では小さなニュースでしたが、映画好きの筆者の心に残ったのは、オランダ出身の俳優、ルトガー・ハウアーさんが亡くなられたニュース。ルトガー・ハウアーさんと言えばやはり1982年のSF映画の名作「ブレードランナー」のロイ・バッティ役ではないでしょうか。奇しくも、今年2019年はブレードランナーで描かれた未来世界の年です。
ルトガー・ハウアーさんを偲びつつ、映画の中の未来世界について考えてみました。

ロイ・バッティのようなレプリカントは、もう存在する⁉︎

ルトガー・ハウアーさんの代表作となったSF映画の金字塔1982年公開のアメリカ映画「ブレードランナー」。公開当時は、ダーク過ぎる内容で、それほどの大ヒット、とはいきませんでした。しかし若き日の巨匠リドリー・スコット監督の、細部にまでこだわり抜いた映像、謎めいたセリフ・描写でカルト的な人気を呼び、公開後もジワジワと動員数を伸ばし、SF映画の金字塔、不朽の名作になりました。リドリー・スコットの描いた未来世界はいわゆるディストピアもので、希望に溢れた明るい未来とは対照的なもの。酸性雨が常に降り続き、明るい日差しの降り注ぐシーンは殆どありません。街は妖しいネオンが瞬き混沌としています。この映画の内容の通り世界では環境問題が山積し続け、まさに今現在の2019年を予見していたようです。また、舞台となっているネオン瞬く混沌とした街並は、リドリー・スコット監督が来日した際、新宿を訪れた時のイメージを取り入れていると言われていますね(諸説あり)。「わかもと」の巨大ネオン広告、主人公が屋台でうどんを注文するシーンなど、アジア(日本)を意識している事からもうかがえます。
そして、最もブレードランナーファンの心をつかんだシーンと言えばクライマックスの、主人公のハリソン・フォード演じるデッカードとルトガー・ハウアーさんが演じたレプリカントのロイ・バッティの対峙シーン。ロイ・バッティが最後に言うセリフは、映画史上の名台詞として、未だに映画ファンの心をつかんでいます。現代の人類への警告のようにも聞こえる深く、哲学的な内容だからかもしれませんね。実は、この台詞、諸説ありますがルトガー・ハウアーさんが即興で考えたと言われているそう。しなやかな長身と神秘的な風貌がレプリカント役にぴったりはまり、彼の代表作になりましたが、外見だけでなく内面もレプリカントになりきって役に取り組んだからこそ生まれたセリフかもしれませんね。人間が行けない宇宙の危険な空間などに、奴隷として送り込まれたレプリカントたち。そんなレプリカントが反乱を起こすと彼らを殺していく人類たち…。
「俺は、お前たち人間には信じられないものを見てきた。オリオン座のそばで炎をあげ燃える宇宙船。タンホイザー・ゲートでゆらゆらと揺らめくオーロラも見た。そういった思い出もやがては消える。雨の中の涙のように。終わりの時が来た」
この映画の公開後、ロボットやAI(人工知能)は飛躍的に開発・進歩し続け今や家庭の中にもAI機能が溢れていますね。ロイ・バッティのような人間そっくりのレプリカントが登場するのも時間の問題かもしれません。その時、やはり、こんな台詞を彼らは人類に問いかけてくるのでしょうか。

映画の未来世界が次々と現実に⁉︎

今年2019年は「ブレードランナー」で描かれた未来世界ですが、1980〜1990年代のSF映画で描かれた未来世界の多くは、まさに今、2010年代が多いですね。1989年公開「バック・トゥ・ザ・フューチャー part2」の中で、空飛ぶ車やスケボーが飛び交っていたのは2015年。
今見直してみると、当時とはまた違った目線で楽しめそうです。これから夏休み、という方も多いと思います。涼しい部屋で1980〜1990年代のSF映画を楽しむのはいかがですか。屋内で過ごす日もこまめな水分補給はお忘れなく!


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