バーベキュー、キャンプ、釣り、登山、アスレチックをはじめ、ゴルフやテニスなどの屋外スポーツ、さらにはテーマパークなど、この時季はアウトドアフィールドに出かける機会が多くなります。
屋外に長時間いる日に気をつけたいのが、そう、日焼けです。紫外線対策をしていたはずなのに、気づくと部分的に焼けてヒリヒリ……。この時季特有の肌にジリジリ照りつける日射しを浴びた後は、すぐに「肌表面を冷やす」「肌表面を保湿する」などのケアが大事ですが、それ以外にも「日焼け後に食べるとよい食材」「日焼け前に食べないほうが賢明の食材」を知り、体の中からもしっかりケアしてあげましょう。

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うっかり日焼けをしてしまったとき、体に必要なものとは?

肌が紫外線を浴びた時、肌の内部で増えすぎると体にとって悪影響をおよぼす活性酸素が発生しやすくなります。同時に人間の体は、紫外線を感知するとその害から肌を守ろうとして、メラニン色素を大量に生成し始めます。このメラニン色素は褐色で、日焼け後に肌の色が黒く(褐色に)なるのは、このメラニン色素の影響によって起きる現象なのです。
私たちの体に備わった日焼けのメカニズムがわかると、メラニン色素を大量に生成し始めた直後に、適切な日焼け後のケアを行うことが望ましいとわかりますね。そのとき肌表面だけではなく、その日の夕食や翌日の食事に特に摂ったほうがよい成分についても理解しておくようにしましょう。
それは●ビタミンC、●ビタミンE、●ビタミンA、●リコピン……などです。
なかでも、美肌に有効なビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線よってできた活性酸素を抑える効果が期待できるため、日焼け予防・対策の両面で意識したい栄養素となります。ただし、同じビタミンCでも、朝に摂るほうがよいものと悪いものがあるので、食事をする際に気をつけて摂取するとより高い効果が望めるでしょう。

日焼け後に食べるとよい食材って何?

フルーツの中にはパパイヤや柿などビタミンCが多く含まれるものがたくさんありますが、お手軽かつ身近なフルーツといえば「イチゴ」ですね。
ただしこの時季にイチゴを購入することは難しいので(夏イチゴなどは販売されています)、キウイフルーツや柑橘類などの果物はじめ、アセロラ、青汁、パセリ、グァバなどのジュース、肌やカラダの老化に影響を与える活性酸素から守ってくれる栄養ドリンクなどを積極的に摂取するようにしましょう。
自販機などでもよく目にするアセロラジュースはビタミンCの含有量が多く、アセロラに含まれるポリフェノール中のアントシアニンにも抗酸化作用があります。また、日焼けによる活性酸素生成の抑制とともに、メラニン生成も抑える効果が期待できます。ジュースであれば気軽に摂取できますね。
・ビタミンCの必要摂取量として5〜6粒は食べる
・ヘタをとってから洗うとビタミンが水に流れるため、洗うときはヘタを取らない
・ビタミンが壊れるため、加熱せずに食べると○
・ビタミンの吸収がよくなる食後に食べると○

ビタミンCの含有量が多いアセロラ。日焼け後にジュースで飲みましょう!
ビタミンCの含有量が多いアセロラ。日焼け後にジュースで飲みましょう!

その他にもたくさん! 日焼け後に積極的に摂りたい食材って?

日焼け後のケアとして、ビタミンC以外の栄養素も挙げていきましょう。
【ビタミンA】
ビタミンAは抗酸化作用が高く、乾燥などから肌を守る栄養素として知られますが、ビタミンAを多く含む食材の代表格に「うなぎ」があります。最近は価格が話題になりがちですが、土用の丑の日が暑い盛りであることからも滋養強壮の代名詞であり、ビタミンA、タンパク質、 脂質、ビタミンB群、ビタミンD・E、カルシウム、鉄など豊富な栄養素が含まれていた食材であることは有名ですね。

滋養強壮の代名詞でもあり、疲労回復や夏バテの予防に最適なうなぎ
滋養強壮の代名詞でもあり、疲労回復や夏バテの予防に最適なうなぎ

【ビタミンE】
抗酸化作用と肌のターンオーバーなどに効果を発揮する栄養素・ビタミンEを多く含む食材は、アーモンドなどのナッツ類がその代表格として挙げられます。サラダに細かく砕いて入れると食べやすいですね。
また、コーン油、オリーブオイルにもビタミンEは多く含まれていますし、果物ではキウイフルーツやレモンにもビタミンEは多く含まれています。
【リコピン】
活性酸素を取り除き、メラニンの生成を抑える効果が期待できるリコピンですが、リコピンといえばまずトマトを思い浮かべる方も多いことでしょう。「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがある通り、夏に旬を迎える栄養満点の野菜ですので、日焼けした日の夜にトマトジュースを飲むのも、日焼け後のケアとしては○です。