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早いものでもう年の瀬ですね。12月2日より小雪の末候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」となります。「橘の実が黄色く熟し始める頃」という意味です。いくつかの辞書や解説文などで、「橘の葉が黄色く色づく頃」と言う説明を散見しますが、これは間違い。万葉集にも「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の木(聖武天皇・巻六 1009)」とあるように、橘は常緑。黄葉はしません。古今東西世界中で、冬も枯れずに緑を保つ常緑樹は特別な霊力・生命力の象徴として、神聖視する傾向はありますが、特に宣明暦の小雪末候では「閉塞而成冬(へいそくしてふゆをなす)」を貞享暦で橘を入れるほど、日本においては橘への神聖視は強いものでした。今でも左近の桜、右近の橘として雛飾りにもなっていますね。
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