植田耕一郎(うえだ・こういちろう)さん/日本大学歯学部摂食機能療法学講座教授。東京都リハビリテーション病院医員、新潟大学歯学部加齢歯科学講座助教授を経て現職。著書に『長生きは「唾液」で決まる!』ほか。(c)朝日新聞社
「誤嚥性肺炎には2通りあります。ひとつは物をのみ込む『嚥下力』が弱くなることによって飲食物を誤嚥し、気管に入ってしまうことから起きる誤嚥性肺炎。もうひとつは唾液の分泌が減り、口の中に異常繁殖した細菌が気管に入ることから起きる誤嚥性肺炎。高齢者に多いのは圧倒的に後者です。唾液は口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を予防するという役割を担っています。誤嚥性肺炎を防ぐためにも、唾液の分泌は必要なのです」(植田さん)(週刊朝日 2018年6月29日号より)
唾液腺マッサージで唾液の分泌を促そう!(イラスト/坂本康子)(週刊朝日 2018年6月29日号より)