「帰れないかもしれない」と父は身なりを整えた 作家・下重暁子の「二・二六事件」
週刊朝日人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、クーデターと革命について。* * * ミャンマーで国軍によるクーデターが起き、選挙で選ばれたアウンサンスーチー氏をはじめとする重要人物を拘束したと伝えられた。これに対する抗議活動が全土におけるゼ...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、クーデターと革命について。* * * ミャンマーで国軍によるクーデターが起き、選挙で選ばれたアウンサンスーチー氏をはじめとする重要人物を拘束したと伝えられた。これに対する抗議活動が全土におけるゼ...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、間もなく発生から10年を迎える東日本大震災について。* * *三・一一神はゐないかとても小さい 照井翠『龍宮』より 二月十三日午後十一時七分頃、地震が起きた。東京では緊急地震速報が鳴って間もなく...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、緊急事態宣言下で国会議員が銀座のクラブを訪れていた問題について。* * * 三人の自民党の国会議員が深々とテレビの画面で頭を下げている。真ん中に松本純元国家公安委員長、田野瀬太道文部科学副大臣、...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、誰にでもやってくる死を受け流すための心がけについて。* * * 死がひたひたと近づいてくる。 そう感じるのは、まちがいなくコロナのせいである。大体、おめでたくできているので、未来のことには楽観的...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、最近読んだある本について。* * * 緊急事態宣言下、毎日よく本が読める。一日一冊、読み始めると止まらない。最後まで読み通すのが癖で、途中でやめるということが出来ない。昔から家で読み始め、駅で電...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、再び緊急事態宣言が発令された今の状況について。* * *「緊急事態宣言」という言葉のおどろおどろしさが伝わって来ない。 昨年は、人々が感覚的にその匂いを嗅ぎとっていたが、今回は感染者数、重症患者数...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、「時刻」が持つ意味について。* * * 毎年のことだが、年末年始のテレビはほとんどが特番になる。二時間~四時間ぶちぬきの芸能番組が多く、日常のニュースや報道番組はほとんどなくなる。ということは、...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、歌手の山崎ハコさんとの親交について。* * * テレビで久しぶりに山崎ハコさんを見た。「ザ・インタビュー」というBSの番組で、幻冬舎の石原正康さんがインタビュアーを務めていた。 ハコさんは以前か...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、猫との思い出について。* * * タヒチといえば、ゴーギャンの絵を思い出す。あの絵の中に猫はいたか。たくましい褐色の肌をした女達にまじって犬の姿はあったが、猫はいなかった気がする。 旅先を選ぶ私...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、元スマップメンバーの活躍について。* * * ベートーヴェンの生誕二五〇年だという。本来なら方々で生の演奏会に接することができたはずだが、今年はオンラインや少人数での演奏など、工夫をこらしたもの...