世界は太陽光、風力、バイオマス発電などの再生可能な自然エネルギーを重視する方向に進んでいる。しかし日本は、いまだに原発ゼロに踏み切れないでいる。この対談では、福島第一原発事故当時の首相だった菅氏と作家の岳氏が3・11から現在まで続く問題点を浮き彫りにしていく。

 菅氏は、事故当時の経験を振り返りながら、首相として行った対応に対するさまざまな批判にこたえるとともに、東電の隠蔽体質や、原発の製造・稼働を許可してきた自民党の“製造者責任”を指摘。その上で、安倍政権の原発政策への批判を展開する。

 その一方、「日本版緑の党」や「脱原発党」の構想や、千葉県匝瑳市にある太陽光発電所「匝瑳メガソーラーシェアリング」の現状を報告。原発ゼロ実現のための方策を岳氏と語り合う。(村上玄一)

週刊朝日  2019年2月15日号