布団から出たくなくて、冬眠したいという相談を送ってきてくれたのは、小学1年生の男の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんは、「〇〇できたらいいのに」というのは発明のもとだと、大絶賛します。

MENU ■冬の早起きのコツはゴキブリ運動!? ■「できたらいいなあ」は発明のもと!

*  *  *

【よしおの答え】

 はるとピーヤ、その気持ち、ものすごくわかるぞ! よしおも冬はいつも以上に眠いし、二度寝もしちゃうし、布団から出たくないし、服も着替えたくない。恥ずかしながら、それで仕事に遅れたこともあるくらい。

 よしおの周りの友人たちも、みんな同じ経験をしているよ。むしろ大人のほうが冬が苦手なんじゃないかな? これはちょっと難しい話なんだけど、子どものからだには褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)っていう細胞が大人よりも多くあるらしいんだ。この細胞は、エネルギーを燃やしてからだをあつくするから、実は子どものほうが体温は高いんだって。

 まあそんなこと言われても寒いものは寒いよね(笑)。よしおも冬眠したいってよく思っていたんだけど、今回はるとピーヤからの相談をもらって冬眠について調べてみたら、考えが変わったよ。どうして動物が冬眠するのかっていうと、冬は食料がなくなってしまうからなんだよね。動物たちは冬眠する前にたくさん食べて、外があったかくなったら起きるようになっているよね。

「いっぱい食べて、寝て起きる」って聞くとたしかにお気楽そうだけど、冬眠って実は命がけの行為なんだ。からだに脂肪を蓄えておくために食べる食料の量を間違えたり、あたたかくなるのが予想より遅かったりしてしまうと、春になる前に体力が尽きて死ぬこともあるみたい。熊の場合だと、冬眠前には80キロあった体重も、冬眠が終わったときには16キロくらい減っちゃうこともあるんだって。

著者 開く閉じる
小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

NEXT冬の早起きにおすすめの運動
1 2 3