■「できたらいいなあ」は発明のもと!
それよりも、はるとピーヤの「冬眠できたらいいのにな」っていう考え方は、すごく大事だと思ったよ。世の中にある発明されたものって、ほとんどが「〇〇できたらいいな」ってことから始まっていると思うんだ。エアコンのタイマーなんて、まさに「朝起きたときにあったかかったらいいな」ってことをかなえてくれるよね。
もしかしたら、はるとピーヤの「冬眠できたらいいのにな」は、新しい発明を生み出すきっかけになるかもしれないよ。もしかすると、なんの支障もなく冬眠できる技術を生み出すこともできるかも。そうすれば、現代の医療技術では治せない病気を持っている人に冬眠技術で眠ってもらって、医療技術が発明されたあとで冬眠から目覚めて治療するとかもできたりして!
映画やアニメで人間が宇宙にある何万光年先の星にたどり着くときとかも、年をとらないために仮死状態で向かうっていう話があるけど、冬眠技術を開発したら本当に何万光年先の星に行くこともできるかも。ある意味、「冬眠できたらいいのにな」っていう悩みは、とてもひろがりのある悩みだなあ、ってよしおもいろんなことを考えられたよ。
「〇〇できたらいいな」は、生活においても大事な言葉だと思うんだ。かっこいい大人になりたいなあ、とか、絵がうまくなれたらいいなあ、とか、足が速くなれたらいいなあ、とか。全部なにかを始めたり続けたりするときに、自分のモチベーションになる言葉だなあ、って思ったよ。
「冬眠なんてできるわけない」って思ったらそこでストップしちゃうけど、「冬眠できたらいいなあ」って思ったはるとピーヤは、何かを生み出すことができるかも! もし、冬眠できる技術を発明したら、こっそりよしおに教えてね(笑)。
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
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