お盆の期間はご先祖様を迎え入れる風習があるが、お笑い芸人のカンニング竹山さんはこの時期に思う「幽霊はいない」と。ややキレ気味に、出てきたら説教をしてやりたいとまくしたてる。
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お盆には、亡くなった人が帰ってくると言い伝えられているけど、幽霊や心霊は絶対にないと思っている。お盆の時期だけでなく、夏になると心霊現象や幽霊を扱ったテレビ番組もあるけど、それ自体を否定はしない。信じる、信じないはあなた次第ではないですが、それはそれでいいと思うけど、僕は幽霊や心霊は全く信じない。
どうして幽霊がいないと思っているかというと、その前提に、幽霊を見たいという気持ちがあります。でも、幽霊がいて、見られるのであればハッキリ見せてくれ! 今まで僕の人生で出会った人で、霊感が強い人とか幽霊を見たことがあるという人はたくさんいらっしゃいました。しかし、ハッキリと姿形を見た人はいない。「何が見えたの?」「どんな感じで?」って、ひとつひとつ質問していくと途中でモヤっとしたところが必ず出てくるんですよ。
例えば、「知り合いから聞いた話しで……」って言われると「知り合いって誰なの?」「その人には直接会って話を聞いたの?」と聞き返すと、「高校時代の友達の知り合いの友人の話しで」みたいに、直接話しを聞いた話でもなかったりする。幽霊や心霊の話しってそういうモヤっとしたところから始まることが多い。
もし、心霊現象で灯のないところで灯がともったら、僕はその現場に行って、どういう状況だったか把握しないと気が済まない。ややこしいオヤジの理屈なんだけど。そういうのが前提にあって、だから、幽霊も目の前にハッキリ出てきてくれたら「信じますけど」というのがあります。それも僕だけではなく複数の人がいるときにね。僕だけでは立証できないからね。
幽霊って、この世に無念があったりすると出るとか言われているけれども、人間って、ほとんどの人が無念で亡くなっていくと思うんですよ。100歳近くまで長生きして大往生だったって亡くなる方もいますけど、それは割合としては少数。100歳でもまだ死にたくないと思って亡くなった方もいるかもしれない。亡くなった原因は、病気、事故、戦争、事件に巻き込まれた、自殺などなど、ほとんどの人が無念でしょう。