エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)

 4月7日(現地時間:以下同)、ついにMLBが開幕した。シーズン初戦の最注目の選手といえば、何と言ってもロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平だろう。昨季は二刀流フィーバーで世界中の野球ファンを魅了し、シーズン終了後は満票でのア・リーグMVPも獲得した。

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 今季も活躍が期待されるなか、大谷は開幕初戦に本拠地アナハイムでのヒューストン・アストロズ戦に「1番・投手兼指名打者」で投打同時出場。メジャー5年目で初の開幕投手に起用され、日本のファンのみならず現地メディアやファンも盛り上がらずにはいられなかった。

 2022年の大谷は初球からいきなり100マイル(約161キロ)のフォーシームを投じた。立ち上がりの初回、大谷は先頭打者から三振を奪うも、安打や与四球で一時ランナーを2人背負う場面もあった。しかし、アストロズの強打者のユリ・グリエルをポップフライに打ち取り、無失点に抑えた。

 その後、大谷の投球は安定。2回はゴロと2奪三振で三者凡退に抑えた。3回こそ二塁打と安打で1点は失ったものの、先頭の2者連続三振に仕留めている。また、4回は3者連続三振と抜群の投球をみせた。そして5回、大谷は先頭打者に二塁打を許したが、続く打者2人を連続でアウトにするなど、この日はどの場面でも冷静さを保ち続けた。

 シーズン序盤で球数制限もあることから、大谷は5回途中で降板したが、投手としては4回と2/3を投げて、4安打1与四球1失点9奪三振、防御率1.93をマークした。なお、大谷は今季から採用された、通称「大谷ルール」(先発投手が指名打者として同時出場が可能で、投手としてマウンドを降りても指名打者で試合に出続けられるもの)により、打者としては引き続き試合に出場したが、4打数無安打だった。

 試合は3-1でアストロズが勝利し、大谷は敗戦投手となったが、全米から注目を集めた開幕投手としては、その期待に十分応える結果を残した。

 そんな大谷だが、現地アメリカでは、とある記者の大谷に対する発言が波紋を呼んだ。それは開幕戦の3日前の4月5日、MLBの専門局『MLBネットワーク』の番組「ハイヒート」という番組での出来事だ。

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