「持っている素材は間違いなく素晴らしい。真面目な性格に加えて練習熱心なので結果を出してほしい選手ですが…。根尾のウイークポイントは速い直球を引っ張れないこと。打者がカウント有利の場面でも差し込まれてしまう。一流選手になるポイントは直球への対応力です。小園や阪神のルーキー・中野拓夢は直球を引っ張れる力があるので、打率が上がる。根尾も打撃フォームで色々修正しています。ちょっとしたきっかけで劇的に変わる可能性があるので期待したいですね」(スポーツ紙デスク)

 京田は27歳とこれから選手として脂が乗り切ってくる時期に差し掛かる。一方で、根尾は21歳で来年がプロ4年目。焦る必要はないが、一流と呼ばれる選手たちはプロ入りして4年以内には爪痕を残している。決して光が見えないわけではない。10月22日のDeNA戦ではプロ入り初の猛打賞をマークした。前述した「燃えドラch」で立浪氏は、根尾についてこう発言している

「打てるようになってきたらどっかで使いたいよね。外野でももちろん、ショートでもセカンドでも。バッティングがしっかり形が出来てこないと、その選択肢が出てこないもんね。打てたらどっか使うと思う」

 根尾も自身の強化ポイントは十二分に理解しているだろう。京田と遊撃手のレギュラー争いをして、立浪監督を悩ませることはできるだろうか。「打撃力向上」にすべてがかかっている。(梅宮昌宗)