古市憲寿氏(撮影/写真部・高野楓菜)
古市憲寿氏(撮影/写真部・高野楓菜)

 社会学者の古市憲寿が7月29日放送のフジテレビ系情報番組「めざまし8」に出演。現在開催されている東京五輪について、「1秒も見てなかった」と発言して大きな反響を呼んでいる。

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 番組内でMCを務める俳優の谷原章介から「スポーツに興味のない古市さんが体操を見ていたと?」と聞かれた古市は「昨日、めざまし8のスタッフから『オリンピック、何見てますか?』って言われて、1秒も見てなかったので慌ててテレビをつけたら、たまたま体操がやっていた」と告白。同局の永島優美アナウンサーは「ちょっと!」と驚きを隠せなかった。

 古市はスポーツが苦手で観戦しないことを公言した上で、自身の考えを発信する。昨年5月に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、夏の甲子園大会が中止となった件についても、自身のツイッターで言及していた。「正直、甲子園は観ないんだけど、あらゆる可能性を検討した形跡もなく『中止』という大人にとって一番楽な決定をした人々にあきれている。本当に中止するしかないなら、考えられる対案が全部ダメな理由を専門家交えて示して欲しいよね。他のスポーツ競技も同じ」と指摘。そして今後の高校野球のあり方についても、「だいたい今まで炎天下での屋外は熱中症のリスクがあるって声を、ほぼ無視し続けてきたわけでしょ。本当に中止するなら、来年から甲子園のあり方全部を変えるべきでは?しかもその感動のドラマに対して、高校生本人は報酬を得てるわけじゃない。スポーツの、こういう都合のいいところが嫌い」と持論を展開した。

「古市さんの意見は異端に見られがちですが、世間が空気を読んで言いづらいことを代弁していることが少なくない。今テレビ番組はどこも東京五輪一色で、『見ていない』と言いづらい空気ですが。古市さんは忖度しない。18年のサッカーロシアW杯も『僕は見ないです』ときっぱり言っていた。同調圧力に迎合されない個性は貴重ですよ」(民放テレビ関係者)

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