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有名人の割に詳しいことがよくわからない歴史人というのは数多いが、中でも今日4月24日(旧暦)が命日の紀伊国屋文左衛門ほど実際が不明な人も珍しい。文左衛門伝説で随一である「みかん船伝説」でさえ創作であるとする研究者もいるくらいなのだ。これは、文左衛門自身が自叙伝的なものを残すことを嫌ったためとも、当時他人のプライバーシーを侵害するような書物を禁止する触れ書きが出されていたこととも関係しているようだ。加えて、幕末に出された「黄金水大尽盃」(文左衛門を主人公に12年間も続いた長編小説)も大いに影響を与えてしまっている。のちに出版された「大日本人名辞書」にさえ、この小説による虚構が史実として引用がされているのだ。
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