また、「goo地図」(※4)「goo防災アプリ」でも、公衆電話の設置場所を確認することができます。「goo防災アプリ」はスマートフォン専用アプリです。アプリ内の防災マップで公衆電話の位置を確認できます。半径3kmの地図データを保存しておくことができるのがポイント。例えば自宅の周りの地図をあらかじめダウンロードしておけば、インターネットが使えないオフラインの環境でも設置場所を確認することができます。

■   子どもや若者は使い方を知らない

 個人の携帯電話の保有率は80%を超え、公衆電話を使うことは本当に少なくなりました。2017年12月のNTTの調査によると、小学生の85%が「公衆電話を使ったことがない」と回答しています。当時の小学6年生はもうすぐ高校1年生。使用経験のない若年者が増えているといえるでしょう。子どものいる家庭では、使い方を今一度確認してみてください。

<基本の公衆電話の使い方>
(1)受話器を上げる
(2)硬貨、またはテレホンカードを入れる
(3)番号を入力する

 最初に受話器を上げる。この大人ならば当たり前の動作が、今の子どもにはできません。スマートフォンを使ってきたため、そもそも“受話器”を知らないのです。自宅に固定電話がない家庭も増えています。子どもには受話器とはどの部分を指すのかから丁寧に教えてあげてください。

 硬貨は10円玉か100円玉が使えます。でも100円玉はおつりが出ません。また、公衆電話は停電時でも使えますが、停電時はテレホンカードが使えません。いざという時のために、10円玉をお守り代わりに持っておくのがおすすめです。

 緊急通報は無料です。お金やカードがなくても、110番や119番にかけることはできます。受話器を上げて、そのまま番号を入力すれば硬貨を入れなくてもつながります。災害等発生に伴う無料化実施時(※5)でも同じように使います。

■   赤いボタンのある公衆電話に注意

 公衆電話によっては赤いボタンがついていることがあります。赤いボタンの正式名称は、緊急通報ボタンです。通常の電話のかけ方は同じですが、緊急時と無料化実施時では少しだけ使い方が異なります。

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公衆電話から中学生は助けを求めた