写真はイメージです(Getty Images)
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 自分の生活圏内で公衆電話がある場所を思い出せますか? 携帯電話が普及した現在、日常で利用する機会は減りましたが、公衆電話は災害時や携帯電話が使えない場合に有効な連絡手段です。いざというときに困らないように、設置場所や使い方を確認しておきましょう。

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■ ユニバーサルサービスとして設置基準がある

 大きな災害が起きた時の強い味方といえば、公衆電話です。しかし、最近は公衆電話が減っています。減少している理由は、携帯電話の普及にあります。日常で使用頻度の低い公衆電話は撤去しているため、数が減っているのです。

 総務省が発表した令和2年版情報通信白書によると、公衆電話の設置台数は、直近の10年間で30万台から15万台に半減しました(※1)。ここ数年は緩やかになってはいるものの、減少傾向に変わりはありません。

 実は公衆電話には総務省の設置基準があります。119番などの緊急通報と同じく、日本全国で提供されるべきユニバーサルサービスという位置づけです。現在の公衆電話の設置基準は、市街地ならおおむね500メートル四方に1台以上、それ以外はおおむね1キロメートル四方に1台以上で、屋外の公道に面したところに設置されています。

 みなさんが真っ先に思い浮かべるのは、コンビニの軒先にある公衆電話ではないでしょうか。駅前やバス停、公共施設に面した路上には電話ボックスタイプをよく見かけます。

■   アプリで場所を確認、オフラインでも

「あそこにはあったような……」と記憶があいまいな人も多く、減少傾向なのであると思っていた場所からいつの間にか撤去されていたというケースもあるでしょう。この機会に確認しておくと安心です。NTT東日本、NTT西日本の公式サイトにそれぞれのエリアの設置場所が掲載されています(※2、3)。ネットの検索エンジンで「公衆電話 設置場所」で探せば、たいていはNTTの公衆電話設置場所検索ページがトップに表示されます。試してみましょう。

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