再生数13億回のママYouTuber「アイドルとYouTuberのあえてバズらない戦略」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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再生数13億回のママYouTuber「アイドルとYouTuberのあえてバズらない戦略」

連載「ママYouTuberなーちゃんの三足わらじ生活」

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なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数は221万人(2020年5月時点)を誇る

なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数は221万人(2020年5月時点)を誇る

 世の中では、急に人気になったり、短期間で有名になった人やモノやサービス、コンテンツをもてはやす傾向があります。YouTubeでも、あっという間に人気になると非常に優れたクリエイターのように思われることも多いです。

 しかし、本当に強いコンテンツというのは、長期間愛される「ロングテール」と呼ばれるヒットです。急に人気になったものは、落ちるのも急です。今回は、「あえてバズらない」という戦略についてお話しします。

 YouTuberにとって、「バズ(大ヒットを作り一気に知名度が上がること)」は、好ましい現象ではないことの方が多いです。昨今のYouTubeは、ただ再生回数が多い動画やチャンネルではなく、コアなファンを獲得しているチャンネルを優遇する傾向があるからです。

 動画がバズって、多くの「浅い関心の登録者」を獲得してしまうと、その後の動画がヒットしにくくなります。また、一気にコンテンツが認知され消費されてしまうと、飽きられてしまいます。このバズを、あえて避ける戦略をするYouTuberや芸能人、企業は多いです。ロングセラーやロングテールとなる商品やコンテンツは、ゆっくりジワジワ認知が広がり人気になったものです。人気になるまでは時間もかかり、その人気も地味ですが、往年のファンを抱える製品やコンテンツは何十年も愛され続けます。

 お笑い芸人の方々でも、一発屋と呼ばれる人々は、1年もしないうちにテレビから姿を消してしまいます。その後も生き残る人々は、実力をつけて着実にファンを増やした人々です。人気は水物と呼ばれますが、花火のようなはかなさです。

 YouTubeはインターネットなので、さらに移り変わりが激しく、人気になってから1年以内に消えてしまうYouTuberも少なくありません。人気になることよりも、人気で居続けることの方が実は難しいのです。長く愛される演者になったり、コンテンツを作るためには、目先の数字を追わず、確実にファンを抱えることに集中すべきです。大々的なキャンペーンや派手なパフォーマンス、コラボレーション、話題性のある企画や広告ではなく、もっと地味でコツコツした活動が重要です。

 ロングテールは、コンテンツに哲学があります。何か心に残るような、メッセージがあるのです。YouTubeの動画でも、音楽でもアニメでも映画でも、人の琴線に触れるコンテンツは長く愛されます。私がYouTubeで心がける事は、ロングテール動画をつくることです。移り変わりの激しい市場で、数年たってもずっと再生される動画を作ることを意識しています。手間や時間がかかることも多いですが、ジワジワと人気になるコンテンツの強さは相当なものです。YouTuberをプロデュースする際も、長く活躍できるように考えて戦略を設計します。


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