東出昌大が不倫謝罪会見で見せた“クズ男”としての魅力 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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東出昌大が不倫謝罪会見で見せた“クズ男”としての魅力

宝泉薫dot.
謝罪会見に挑む東出昌大(撮影/写真部・小黒冴夏)

謝罪会見に挑む東出昌大(撮影/写真部・小黒冴夏)

 しかし、不倫発覚の翌月、葉月との共演映画「写楽」が上映されたカンヌ映画祭で、彼はこんなことを言ってのけるのである。

「オウム騒動でずいぶんと助かった芸能人が多いですよね」

 じつはその2ヶ月前に、地下鉄サリン事件が起き、芸能ニュースは隅へと追いやられていた。おかげで自分のスキャンダルもあまり報道されずに済んだ、という自虐的な冗談だ。東出もある意味、新型コロナウイルス問題によって注目がうすれた面もあるので「コロナで助かった」くらいのことは言ってもよかったかもしれない。大バッシングされただろうが、この際、それくらい肝の据わったところも見せてほしかった。

 かと思えば、メディアに食ってかかった人もいる。山田邦子だ。妻子ある会社社長との不倫について取材してきた芸能レポーターの井上公造に対し、

「お前、もてないだろう」「バカじゃないの」

 と、逆ギレ。このため、彼女はそれまでの好感度を一気に低下させてしまった。

 もっとも、石田や真田、山田については、不倫にのめりこんでいる時期の発言である。特に山田は、そのまま略奪愛を成就。好感度と引き換えに、好きな男との家庭を手に入れたわけだ。

 そういう意味で、不倫を清算したという東出は謝るくらいしかなく、テンションも低くて、気のきいたことがいえるような状況ではなかったのだろう。また、名言も迷言も生めないあたりが東出らしさでもある。この人は役者としても、言葉よりは雰囲気の人であり、そういうところが魅力だからだ。

■「クズ男」だとしても「ダメ役者」ではない

 というのも、彼は台詞の抑揚や滑舌に難があるとされ「棒読み」とか「大根」などと揶揄されたりもする。が、ここまで売れてきたのはそういう物差しでは計れない持ち味があるからだ。大柄なうえ、イケメンのわりに目力がなく、どこか茫洋とした感じが、何を考えているのかわからないという不思議な存在感をかもしだす。それゆえ、善人役で使えば、優しいお人好しのキャラにもなるし、悪人役をやらせれば、サイコパスな犯罪者にもハマるわけだ。


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