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【脳動脈瘤(くも膜下出血)治療】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から回答を得た結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。病院ランキングだけでなく、治療法ごとの最新動向やセカンドオピニオンをとるべきケース、ランキングの読み方などを専門の医師に取材して掲載している。ここでは、「脳動脈瘤(くも膜下出血)治療」の解説を紹介する。

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 脳を走る血管の中でも、特に動脈の分岐部分にできやすいのが脳動脈瘤だ。血液の流入により瘤が大きくなっていくと、目の神経を圧迫するなどの不調を起こすことがある。そして瘤が破裂した場合、脳を包んでいるくも膜の内側に出血し、強烈な痛みや意識障害が起こる(くも膜下出血)。

 これを防ぐ方法は二つある。血管からカテーテルを通し、瘤にコイルを詰めて塞栓する血管内治療と、頭蓋骨を開頭して瘤の根元をクリップで挟み、血液流入を防ぐ開頭術だ。

 クリップによる手術(開頭術)について、旭川赤十字病院の瀧澤克己医師は「再発の心配がほぼ100%ない」ことを最大のメリットとして挙げる。

「脳動脈瘤治療として80年も続いている術式で、信頼性が高い。頭部に残る傷を心配する人もいますが、昨今の技術であればあまり目立ちません。開頭範囲がわずか3~4センチほどになる鍵穴式手術が適応されたケースであれば、入院は数日で、外来で抜糸をして治療が完了します」

 一方、カテーテルによる血管内治療の最大のメリットは低い侵襲性だ。東京慈恵会医科大学病院の村山雄一医師はこう語る。

「治療後の再発率が当院では6%(ステント併用の場合は3%)ほどありますが、頭を切らずに治療したいという人は多いのではないでしょうか。従来であれば開頭する必要があった大型の脳動脈瘤であっても、今ではフローダイバーターによって治療が可能です」

 フローダイバーターとは、通常よりも網目の細かいステントを留置し、瘤への血液流入を防ぎ血栓化させる術式だ。2015年に保険適用され、一部の病院で治療が可能だ。


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