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経産担当官僚が汚染水問題の議論を「ピーチクパーチク」と表現 フェイスブック投稿後に削除

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西岡千史dot.
汚染水の処理が課題となっている福島第一原発(c)朝日新聞社

汚染水の処理が課題となっている福島第一原発(c)朝日新聞社

削除された木野氏の投稿(フェイスブックより)

削除された木野氏の投稿(フェイスブックより)

 経済産業省外局の資源エネルギー庁で、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉や汚染水の処理を担当する職員が、放射性物質トリチウム(三重水素)などを含む水の扱いに関する議論について、自身のフェイスブックに「廃炉に責任を負ってない人はピーチクパーチク言えるけどねえ、笑」と投稿していたことがわかった。

【削除されたフェイスブックの投稿】

 投稿したのは、同庁参事官の木野正登氏。東京大学で原子力工学を学んだ後に経産省に入省した原子力の専門家だ。投稿は、誰でも閲覧できる状態で掲載されていた。

 木野氏は27日、汚染水の取り扱いについて検討する有識者会議について報じたNHKの記事を紹介する形で前出の内容を投稿、後に削除した。翌28日には、同じ記事を紹介しながら「投稿で多くの人を傷つけてしまい、また、不快な思いをさせてしまいました。本当にすみませんでした」と謝罪した。

 地元関係者はこう話す。

「削除された投稿は、すでに関係者の間で共有されています。なかには『私の発言が、官僚の人たちに“ピーチクパーチク”と思われていたのかもしれない』とショックを受けている人もいます」

 福島第1原発でため続けている汚染水については、東京電力が2022年夏ごろにタンクがいっぱいになるとの見通しを示していて、汚染水を処理した後の水を長期保存をするか、海洋放出をするかで経産省を中心に政府で議論が続いている。

 そのなかで9月10日、通産官僚出身の原田義昭前環境相が「海洋放出しかない」と発言し、論議を呼んだ。その後、内閣改造後に後任として入閣した小泉進次郎環境相は「福島の皆さんの気持ちを、これ以上傷つけないような議論の進め方をしないといけない」と述べ、原田前環境相の発言を事実上撤回。12日には、福島県の内堀雅雄知事や漁業関係者を訪ねて謝罪したばかりだった。

 海洋放出については、原子力規制委員会が「科学的、技術的には基準以下に薄めて海洋放出するのが妥当」との見解を示している。一方、風評被害を心配する地元漁業者から不安の声が上がっている。海洋放出をめぐる科学的な議論のほかに、社会で理解が得られていないのが現状だ。


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