でもこの主人公と私は二つの点で大きな違いがあります。
(1)私にはアホを確実に成敗できるスキルがありません。これは、何度も戦って何度も敗れ、悔しくて眠れない日々をたくさん過ごして確信しました。
(2)私の人生の目的はアホを成敗することではありません。もちろん結果的にたくさんの人たちを難局から救いたいと思っています。私の人生の目的達成を考えると「アホと戦う」エネルギーや時間が無駄でしかないのです。そんな暇はないのです。それどころか自分の人生の目的を達成し、それを通して多くの人を救えるなら、アホに土下座だってできます。
アホは世界中にいます。人間社会で一定の割合でアホが出てくるのは仕方ないと思います。それを一つひとつつぶしていくより、自分のやり方で、自分の人生の目的達成を通じて、多くの人を救えるならその方がずっと素晴らしいことではないかと私は思っています。
私は自分の本の中で「それでも一度アホと戦え」と記しています。それは、アホと戦うことの意義を体感してほしいからです。それが人生の目的たると思われるならどんどんやられればいいと思います。そしてアホに勝てるスキルがご自身にあるのか確かめてほしいのです。アホは結構手強くて、ハリウッド映画のようにはいかないことが多いと思います。下手したら肉体的にも精神的にも強いダメージを受けてしまうかもしれません。是非一度は戦ってみてください。
アホ本を是非読んでみてください。「逃げる」ことを奨励している内容ではありません。「戦う」とか「逃げる」という視点を超えて、「アホと戦う時間とエネルギーあるならそれを自分と向き合い自分をみつめることにあてて、人生の目的を見出し、それにまい進してほしい」との思いをつづった本です。
それが「アホを成敗する」ことならばやられればいいと思います。まずは致命的にならない範囲でアホと戦ってみてください。